勘右衛門(仙蔵) ページ7
※( )内は五年生の心の声
仙｢A！｣
声に振り向くと嬉々として仙蔵が駆けてくる。その姿に私は少し目を丸くした。
『どうしたの仙蔵？いい事あった？まるで別人みたい』
仙｢ええっ！？！？｣
『ど、どうしたの』
仙｢い、いや(まさか一言目でもう際どいことを言われちゃうとは…ついいつもの調子で話しかけちゃった…)｣
動作が一つ一つ激しいし、それは表情も同じだ。冷静さなんて今は何処にも感じられない。
しかし次の時にはこほんと咳をして、すんと涼しくなってしまった。
仙｢なんでもない｣
『そう？』
『それでどうしたの？』
仙｢え？何が？｣
『だって、何か用があったから呼んだんじゃないの？』
首を傾げるとやっぱり妙に慌て、視線があちらこちらに飛び交う。なんだかいつもと違う雰囲気の彼を不思議に思った。
仙｢え、えーと、そのだな｣
(俺のやることって……そうだ、本心を聞くんだ。俺の時と、立花先輩の時のAさんの変わり様も見なきゃ…でも聞くってどう聞けばいいんだ…？
『仙蔵？大丈夫？』
仙｢ええうわぁぁっ！？｣
考え事をしていたのか、覗く私の顔を見るなり後ろへ飛んでしまった。
明らか今日の仙蔵はおかしい。私が思う程だからよっぽどだ。
『何か悩みあるの？仙蔵らしくないけど…絶対笑わないし、私ができることならやりたいよ』
(Aさん優しいなぁぁ……まぁそうだよなぁAさんの優しさが人によって左右されるわけないもんな…)
仙｢あ、あぁ、えっと、聞きたいことがあるのだが｣
珍しく仙蔵からの相談事？に耳を貸した。
仙｢変なことを聞くが、……以前の色の授業、五年生にも仕掛けたんだよな？｣
『そうだよ？もう、またその話？私も恥ずかしいからこの前で最後って、仙蔵も不機嫌になりながら言ってたじゃん』
仙｢あ、ははは、すまんすまん｣
(不機嫌って……立花先輩もヤキモチ妬きだなぁ…人のこと言えないけど)
まだ話を引きずっていると思い、私も口を尖らせる。
あの時仙蔵に限らず六年生はうるさかった。私は話したくなかったのだが、事実は容赦なく彼らの耳に流れてしまう。
仙｢率直に聞くが、勘右衛門の時はどうだった？｣
『どうだったって？』
仙｢え。どうって、…どんな、風に、思ったか…とか｣
『どんな風に…』
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ピーナッツ(プロフ) - 空さん» ピクリューで｢テイク式女メーカー｣と調べていただくと出てくると思います！ (3月17日 7時) (
レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - あの、主人公の女の子ってどのメーカーで作ったんですか？ (3月16日 18時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナッツ(プロフ) - 空さん» わわ、その通りです…！💦すぐに訂正いたしました。ご指摘いただきありがとうございます🙇♀️ (2月25日 8時) (レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - この作品"１５"ではないんですか？ (2月24日 19時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーナッツ | 作成日時：2024年2月21日 6時
