お菓子、花 ページ46
私が悩み初め、太陽が二つ分程動いた頃だった。
仙｢A、茶菓子でも食べないか？｣
文｢ちゃんと茶もあるぞ｣
『え？お菓子？』
部屋で悩んでいると、声がかかり障子が開く。
そこには茶菓子とお茶を持ったい組の二人が佇んでいた。
私が呆気に取られている間に部屋に入り、床にそれ等を置く。
『このお菓子、どうしたの？まさか、態々買いに行ったの？』
仙｢なに、学級委員長委員会から…まあ、譲ってもらったところだ。気にするな｣
なんだかさっきよりも自然な笑顔に見える。一方文次郎だが、こちらはあまり普段と変わらない。
嫌われたと思っていたところなのに、こんなおもてなしのようなものを受け、疑問は薄まるどころか膨らんだ。
『ありがとう！凄く美味しそう！』
練り切りを勧められ、一つ口に運べば、餡子の優しく甘味が口いっぱいに広がった。茶菓子だからお茶と一緒に味わうものだが、この甘味を流してしまうのが少し惜しかった。
『食べないの？美味しいよ？』
文｢ああ、そうだな。俺たちも頂くか｣
仙｢茶も熱いうちにな｣
先程の二人と全然違う。まるきり普段と変わりなく、私に優しく接してくれる。
ただ違和感が一つあるならば、突然茶菓子を持って、二人して部屋を訪れてきたことだ。
まるでお見舞いに来るように。
＿
小｢これお前にやる！！｣
『ちょっ……こ、こんなに…！？』
突然現れたかと思えば、私の腕に沢山の花を抱えさせた。それ等は山か何処かで摘んできたようにしか思えない。
勿論綺麗だけれど、こんな豪快な花の束を貰うのは初めてだ。量の多さからして部屋に飾りきれるだろうか…
小｢花は綺麗だからな！部屋にでも飾っておくといい！｣
『う、うん、ありがと…そうさせてもらうけど、花瓶の数が追いつくかどうか…大切にするけど枯れさせちゃったらごめんね…？』
小｢問題無い！そしたらまた摘んでくる！！｣
『ええっ！？』
小｢迷惑か…？｣
笑顔が消え、私が見上げているのに見上げられているような錯覚。その丸い瞳に私は弱い。
『そんなことないよ。凄く嬉しい。これで私の部屋も華やかになるよ』
小｢本当はもっと綺麗なものを見せてやりたいのだが…｣
『え、なんて？』
小｢細かいことは気にするな！｣
すると今度は長次がやってきては、その手には美味しそうな焼き色を付けた大きなものが乗っていた。そして香るいい匂い。
長｢ボーロを焼いた…｣
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ピーナッツ(プロフ) - 空さん» ピクリューで｢テイク式女メーカー｣と調べていただくと出てくると思います！ (3月17日 7時) (
レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - あの、主人公の女の子ってどのメーカーで作ったんですか？ (3月16日 18時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナッツ(プロフ) - 空さん» わわ、その通りです…！💦すぐに訂正いたしました。ご指摘いただきありがとうございます🙇♀️ (2月25日 8時) (レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - この作品"１５"ではないんですか？ (2月24日 19時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーナッツ | 作成日時：2024年2月21日 6時
