様子 ページ44
冗談交じりにそう言えば、「先輩方が登るとなったら教えてください!」だって。
本気にさせちゃったかな?
でも彼らが何を言うのか気になるし、試しに言ってみようと好奇心が湧いた。
『六年生たちの話題になるよ。ありがとうね!』
期待の眼差しで光る瞳が眩しい。真剣に六年生の回答が気になり、二人に手を振り返した。
?「そ…そんなことって………早くみんなに知らせなくちゃ…!」
_
『あれーみんなが居ない。探してない時は来るのに…せっかく気になる話題ができたのにな』
でも本当に登るとか言ったらどうしようなんて、なんでもやりたがる脳筋な彼らだから真剣な心配が出てきた。
そもそもこの時代、富士山を登るのに整備されてるなんて思えないし、結構生死に関わることなのでは…と。
登るのは引き止めるとし、聞くだけ聞いてみようと開き直った時だ。
妙に重たい空気を背負ったような六人が視界に入ったのだ。
『居た居た!あのさちょっと聞きたいことがあるんだけど』
問いかけにというより、私の声に反応して肩を跳ねさせたように見えた。
『どうしたの?みんなして、元気ないよ?』
理由はどうであれ、露骨なこんな重苦しい時に言い出す内容ではないと、この話題は後に回した。
動いた伊作に留三郎が耳打っているのが見えたと思えば、なんだかどこかぎこちなく下手な笑顔を見せる。
仙「そうか?
『え……あ、…ううん、忘れちゃった。思い出したら言うね』
そうやって今の違和感に小さな嘘を吐くと、「そうか」と寂しそうにまた笑った。
『みんな集まって何かあったの?』
するとまた、みんなの動きが硬くなる。
いくら私が鈍いとしても、この普段との違いの差に気付かないわけがない。
六年生が何か隠しているのは明白だった。
留「い、いや。特に何も…」
文「下手糞が…」
小さく聞こえた文次郎の悪態に、留三郎は引っかかりもしなかった。
小「…A…!!」
『えっ…なに…?』
長「小平太」
勢いがあるのはいつものことだが、なんだか肩を掴む両手から必死さが伝わり疑問を持つ。
小「………っ今度!美味いもん沢山食いに行こうな!!」
『え、……あ、う、うん』
名残惜しく手が離れるが、残った熱が直ぐには冷めない。
謎に気まずい空気が流れ、みんなが同じ方向に歩いていこうとする。
『みんな、』
『文次郎、今日の委員会って』
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ピーナッツ(プロフ) - 空さん» ピクリューで「テイク式女メーカー」と調べていただくと出てくると思います! (3月17日 7時) (レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - あの、主人公の女の子ってどのメーカーで作ったんですか? (3月16日 18時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナッツ(プロフ) - 空さん» わわ、その通りです…!💦すぐに訂正いたしました。ご指摘いただきありがとうございます🙇♀️ (2月25日 8時) (レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - この作品"15"ではないんですか? (2月24日 19時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピーナッツ | 作成日時:2024年2月21日 6時