小平太 ページ37
『こへいたぁぁ……ちょ、…ちょっと……』
小「なんだ!もう限界か!」
まだこれからだ!意気揚々に士気を上げる小平太に絶望を抱いた。
もう此処が裏山なのか、裏々山なのか定かではない。私が知っている山ではなかった。
少なくとも私を置いていく気は無いようで、どんどん落ちていく私の調子に合わせてくれてはいるが、正直それに感謝している余裕は無かった。
小「いけいけどんどーんっ!!さあこう言うのだ!!そうすれば力が漲ってこんな山などひとっ飛びに……ってあれ?」
もう既に力尽き、私は地面に伸びていた。
追って小平太が気付き、戻ってくる足音が一瞬で大きくなった。
小「転んだのか?大丈夫か?」
『もう、これ以上は、勘弁………』
心配する声をかけつつ地面から起こし支えてくれるが、それよりももう
小「そうか?まあ此処は裏々裏山だしなぁ。お前にとっては過去最高記録になるな!」
『へ…??うらうらうら…うら』
小「一つ多いぞ!」
もうそんなことはいいです…
此処が裏々裏山だろうが、裏々裏々山だろうが、死にかけることに変わりはない。ただ死が早いか遅いか、もつかもたないかの問題だ。
そして今の問題は、山を下りると言われても、二本足で立ち上がる自身も体力も無いこと。
『ちょっと休憩してから帰ろ……今起き上がるのは…』
小「問題無い!私がおぶってやる!!」
返事をする前にその通り私を背負い、来た方向に駆け出したのだ。
小「速さ落とすか?」
『そうしていただけるとありがたいです……』
あまりにもな速さに、しっかり私を離さないでいてくれる信憑性があったとしても、いくら小平太にしがみついていても身体が跳ね上がり、ただでさえ詰まる息がしづらかった。
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ピーナッツ(プロフ) - 空さん» ピクリューで「テイク式女メーカー」と調べていただくと出てくると思います! (3月17日 7時) (レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - あの、主人公の女の子ってどのメーカーで作ったんですか? (3月16日 18時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナッツ(プロフ) - 空さん» わわ、その通りです…!💦すぐに訂正いたしました。ご指摘いただきありがとうございます🙇♀️ (2月25日 8時) (レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - この作品"15"ではないんですか? (2月24日 19時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピーナッツ | 作成日時:2024年2月21日 6時