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『んぇ、またその話？』
初めて話した時は五年生に殴り込みに行く勢いで怒っていたのに。またそんなことを聞いて何のつもりなのか気が知れない。
文｢ああ、特に、…竹谷の時、どうだった｣
『八左ヱ門の時？……なんでそんなに気になるの…？』
文｢えっ……いや、その、単純に今思い浮かんだからだ。それに詳しくは聞いてねぇし｣
澄ました顔してるつもりなのだろうけど、見えない汗が見えている。
私の目は訝し気だろうけど、それよりも当時を思い出したことによる照れにより揺れていただろう。
『……初めは慣れないからか、茹でダコみたいで力が入りっぱなしで、正直押せばいけるって思ってたんだけど…』
『勢いでいこうと思ったのに向こうも勢い良く顔寄せてきたからびっくりしちゃって、…腕掴まれた時は逃がしてもらえないと思った。でもその手が熱かったから、八左ヱ門も緊張はしてたんだろうな』
言葉、瞳、手にも熱を帯びていて、それによって私も同じように熱くなっていた。
(やばい…俺も思い出してきちゃって恥ずかしい…っ…Aさん、顔赤くなってきてる…可愛い…小動物みたい…)
『でも恥ずかしさあっても引かないところが男らしいって思う。一度決めたらやり通す真っ直ぐなところ、好きだな』
文｢え……えっ！？｣
『ん？あ、好きってその、……まぁ、色々あるよね』
咄嗟に誤魔化したけれど言い方に迷っただけでそういうわけではない…
文次郎がどう捉えたか分からないが、できれば深く掘ってこないでほしい。
(ご、誤魔化した……？そんなことそんな顔で言われたら期待してしまう……いやいや、きっと可愛い後輩でって意味だよな…)
『徐に撫でる手が、力が入って震えてたのに凄い柔らかくて優しくて……きっと八左ヱ門に撫でられる動物の気持ちってこんな感じなんだろうね』
文｢動物相手とは違いますけど…｣
『え？なに？』
文｢あっいやっなんでも……｣
(聞こえちゃったかな……でも動物や虫を相手にしてる時とAさんを前にした時とは全然違う筈なのに…)
いつもみたいに固く口を閉じてしまった。視線は地面に釘付けで。
そんな顔を覗き込むと仰天し、何故か敬語で謝りながら走り去っていってしまった。
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ピーナッツ(プロフ) - 空さん» ピクリューで｢テイク式女メーカー｣と調べていただくと出てくると思います！ (3月17日 7時) (
レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - あの、主人公の女の子ってどのメーカーで作ったんですか？ (3月16日 18時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナッツ(プロフ) - 空さん» わわ、その通りです…！💦すぐに訂正いたしました。ご指摘いただきありがとうございます🙇♀️ (2月25日 8時) (レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - この作品"１５"ではないんですか？ (2月24日 19時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーナッツ | 作成日時：2024年2月21日 6時
