文次郎(八左ヱ門) ページ15
『っあ、』
文｢大丈夫か？｣
『ぁ、ありがとう文次郎！』
文｢一度に運ぶと危ないぞ｣
困っていらした吉野先生のお手伝いと思い箱を二つ一度に運ぼうとしたが、意外と重かったのに欲張りすぎてしまった。
用具倉庫まで運んでくれて助かった。
もし留三郎が居たら…とまで心配したが、無用だったみたいだ。
『普段十kgの算盤抱えてたら大したことないのかなー』
文｢それもそうだが、お前と俺じゃ限度も違うし、無理はしなくていい。それで怪我したら意味無いからな。いつでも俺を頼れ｣
文｢どうした？｣
『なんか、今日は一度によく喋るね。あ、いい意味でね。それに素直、というか和やか？』
文｢え！？な、なんでそう思う…？｣
『いつもなら鍛錬が足りんからだ、とか、これくらい持てて当然だーとかばかりなのに』
その一言で終わらせそうなのに、今の文次郎はなんだか落ち着きがあって静かというか…
暑苦しさが感じられない。優しいことに変わりはないが。
文｢そ、そうか？ギンギーン！！｣
『でもありがとね。なんか、文次郎がそんなこと言ってくれるの新鮮でびっくりした』
(少しやらかしたか…？潮江先輩Aさんにまで鍛錬のこと言っているのか…これでもちょっとは無愛想な感じに言ったんだけど…)
急にギンギンうるさくなったし、何か誤魔化していそうだったけれどあまり深掘りすると怒られそうなのでやめた。
『あ、こっちに置いて』
文｢おう｣
(食満先輩いらっしゃらなくて良かった…もし居らしたら終わってた)
文次郎のお陰で直ぐに終わってしまった。
鍛錬がどうとか言うけれど、結局は優しいのが彼のいいところ。
『ありがとう！助かったよ！今度からは欲張らないようにするね』
文｢ああ、そうしてくれ｣
『じゃあ私吉野先生のとこに戻るね。文次郎が手伝ってくれたって言っておかないと』
文｢っあ！｣
『ん、なに？』
珍しく少し高い声を上げるので振り向くと、何やらまごついて落ち着いていなかった。
文｢あ、、その……｣
(引き止めたのは正解だよな…でも声裏返ったし、まずいな…遠回しに聞くよりもはっきり聞いた方がいいよな？潮江先輩のことだし、怖気付いてたら怪しまれる)
『どうしたの？』
文次郎の顔に焦燥がチラついていた。そわそわしていてらしくない。いつもの強気さは感じられなかった。
文｢この前の、五年に仕掛けた色のことなんだが｣
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ピーナッツ(プロフ) - 空さん» ピクリューで｢テイク式女メーカー｣と調べていただくと出てくると思います！ (3月17日 7時) (
レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - あの、主人公の女の子ってどのメーカーで作ったんですか？ (3月16日 18時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナッツ(プロフ) - 空さん» わわ、その通りです…！💦すぐに訂正いたしました。ご指摘いただきありがとうございます🙇♀️ (2月25日 8時) (レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - この作品"１５"ではないんですか？ (2月24日 19時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーナッツ | 作成日時：2024年2月21日 6時
