声 ページ35
ドクタケ城に居て、こんなにも不思議な優しさを感じた時があっただろうか。
溶けてしまいそうだ
伊「だって…………そうだろう」
人の温もりって……こんなに温かいんだ
伊「僕たちは、友達じゃないか」
パチン ……… っ
頭の中で、何かが爆ぜた___
音が聞こえなくなる。この時見た景色も覚えていない。
この一瞬、何故かとても長い時を過ごしたように感じた。
幾つもの声が段々と近付いて大きくなる。
何か言っている。私を呼んでいる。
目を閉じた。
あの声、
知っている。
顔を見なくても、
思い出せる。
だって、そうだから、
あれは
彼らは
私の____________
『あぁ____』
それは殆ど空気を吐く音だった。
『ほん…と………』
『諦め悪いよ…………………
伊作_____』
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作者名:ピーナッツ | 作成日時:2023年11月20日 7時