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別にされたい、されたくないとか言うのではなく、不気味に感じるのだ。何か企んでいるのではないかとも思ってしまう。


『なっ…!?!?』


叫ぶ彼の仲間から、計画でないことが分かる。
彼一人の勢い任せの行動だった。

突然後ろから羽交い締めを受け、身動きが取りずらくなった。こうされるのは予想外だ。態々武器を使わないだなんて。


伊「っっ…!!A…っ!」

『離してっ…!!』


じたばたと抵抗するが思うようにいかず、腹立たしく焦れったい。


留「伊作気を付けろ!思う以上に強いぞっ!」



伊「!?」







ゴンッ






留「伊作っっ!!!」

伊「ッだ、だいじょうぶ…!大したことないよ…っ」


腕を真っ直ぐ上に伸ばして下にすり抜けると、地面に手を着いて足を踵から上に蹴り上げた。

顎を強打させた為私を追うことはない。

只、私が……


『あ……っごめん…いさ』


え?


『!?(なに言って…)』


何故か今とても罪悪感でいっぱいになり、心苦しくなってしまった。
自分でも何故この一言が出てしまったのか、分からなかった。

急いで伸ばしかけた手を引っ込ませる。

分からないと言いながらも、私の中でやはり何かが闘争していた。


文「今、いつものAが見えたような……」

仙「ああ…確かに詫びの言葉が聞こえた…」


Aが思考停止しいる隙に、山田先生が続ける。


山田「記憶を取り戻そうと、彼女自身自分と戦っているのかもしれん」


傷付けてしまった彼が可哀想で、自分はなんてことをしてしまったのだろうと思う気持ち。

どうして敵を可哀想だと、ごめんなさいと言わなくてはならないのかと思う気持ち。

頭が……また痛む__


伊「A…戦ってるんだ。そうだよ、あんなのAじゃない。Aが本心で僕たちを傷付ける筈がない」

留「ああ勿論だ。Aはドクタケに操られている」

文「必ず元の記憶を取り戻す」

小「今まで通りに」

仙「絶対諦めない」

長「Aの為に」


大切な仲間の為に。


『っ…(早く、早く治って)』


また鬱陶しい頭痛がする。ドクタケ城に居る時はこんなこと無かったのに…
忍術学園に来てからどうもおかしい。


山田「何としてでもAの記憶を戻すんだ」

土井「声を掛け続けるのが記憶を取り戻す鍵となるかもしれない」


先生の言葉に六年生は頷いた。

嗤→←伝



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作者名:ピーナッツ | 作成日時:2023年11月20日 7時

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