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何を言っているんだ。彼らは。

どうして私の名前を知っているの。

気味が悪くて私は顔を濁す。
探る表情は、私が話す前に勝手に喜びへと変化していった。それが本当に意味が分からなかったのだ。


文「何処行ってたんだよ…!……本当に良かった…」

仙「無事で……」


AAって。どうして名前を。それにどうしてそんな喜んだ顔をしているの。

六人は場違いにも喜びの声を上げていた。私はそれが煽てられているようにしか思えなかった。


『どうして私の名前を知っているのか知らないけど、気分悪くさせないでくれる?』


鋭く睨むと六人は一瞬固くなり、ぎこちない笑顔を作り直した。


仙「いやいや、何言って、」

伊「A!僕たちずっと心配してて…!」


一人が今にも泣きそうな笑顔で私の足元に歩み寄る。


小「丁度今もお前をまた探しに行こうと思って!!」

留「先生方はもう希望は持たない方がと仰るが、どうしても俺たちは信じられなくて、諦められなくて…!」

長「二週間、何処に居たんだ…?」

『何…言ってるの。分からない。揶揄わないで』


さっきから私を惑わせて。腹立たしさもあったが、兎に角気味が悪くて仕方がなかった。


仙「変だな…A、何があった…?」

『もういいから。何も言わないで。あなたたちは誰?何歳?此処の生徒なの?』


私が問い掛けるとまだへらへらしてる者も居れば、緊張感をチラつかせた顔をする者も居た。


伊「A……?」

小「なはは!帰ってきた瞬間から冗談が上手いな!私たちもお前も十五の六年生だろ!」


豪快に笑う一人が答えた。


『十五…六年生…へぇ…私と同い歳なんだ…六年生ってことは最上級生…先生に一番近い実力者…』


そんな笑顔どうでもいい。取り敢えず敵の情報を少し知った上で動いた方がいい。
最上級生なら体術や忍術の方も長けているだろう。油断は禁物だ。


留「何ブツブツ言って、もういいから早く降りてこいよ!」

文「俺たちを驚かせようってんだろ?分かったから早く来いって」


ゴタゴタ笑う彼らの言葉を無視し、苦無を握る腕を伸ばし、刃先を彼らに向け、言い放った。


『私は忍術学園を討ちに来た。会ったばかりだけれど、私はあなたたちが嫌い。宣戦布告だ』

留「だからもう…」

長「待て、留三郎」


笑うしかなく一歩出た留三郎を長次が止める。

呼→←逢



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作者名:ピーナッツ | 作成日時:2023年11月20日 7時

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