覗き魔の段 ページ28
『あ〜雨かぁ……』
ｻﾞｰｰｰｯ
朝から大降りだ。
雨の日って空気もジメジメしてるけど、気分もジメジメするんだよね。
だから今はなぁんにも、やる気が起きない。
縁側に一人座り、足をぶらぶらさせながら何も考えず、ただ降り続ける雨を眺めていた。
『さすがにこんな日は鍛錬バカの六年生も大人しくしてるでしょ(笑)』
そんなことを考えれば自然と笑いが零れる。
いけいけどんど〜ん！
『え、？』
ﾄﾞｫｫﾝｯ
しかし、たかが雨だけで大人しくなるような人たちじゃなかった。
ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬｯ……
小｢なっはははっ！！！雨でも私の腕は調子が良いなぁ！！｣
文｢小平太！お前またこんなところまで塹壕なんか掘りやがって！｣
長次｢掘りすぎだ…｣
小｢なはははっ！文次郎！そんなことを気にしていたら塹壕掘りは上手くならんぞ！｣
文｢んだとぉ〜？｣
『ん、ん゛ん゛っ！！(咳払い)』
文、小、長｢ん？｣
文、小、長｢あ。｣
やっと私の存在に気付いたか。三人が固まった理由は分かる。
小｢どうしたA！泥だらけだぞ？｣
文｢何したらそうなんだ？｣
長｢もそ…大丈夫か？｣
『もーうっ！小平太くんが地面から飛び出るから！此処にいた私に泥が飛び散ったんでしょぉっ！？』
私は両腕を上げて怒った。
体が上から下まで飛び散った泥で泥塗れ。雨で土が濡れている為、汚れが目立つ。
小｢え！？そうなの！？｣
『そうなの！！』
文｢ほら見ろ小平太。お前の所為だぞ。｣
小｢えー文次郎、お前の所為じゃないか？｣
文｢俺がどうやってAに泥を付けたんだっ！！｣
小｢細かいことは気にするな！｣
文、長｢『気にしろ(して)！！』｣
『もう…早く着替えなきゃ…』
小平太くんはあまり自覚無し…か。
この泥の付いた着物を洗わなくては。やる気を無理矢理起こして立ち上がる。
文｢しっかしこの雨、よく降るなぁ。｣
小｢びしょ濡れだ！｣
文、小｢ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙｯ｣
ﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟｯ……
長｢あ……｣
文｢ん？どうした長次。｣
ﾎﾟﾀ…ﾎﾟﾀ……
『………』
文、小｢あ。｣
『(怒)』
『もぉぉぉぉーう！！！(怒)』
文次郎くんと小平太くんが犬みたいにプルプル頭を振るから！二人に滴る雨水が私にまでかかった。
もう…最悪だ。
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ピーナッツ(プロフ) - おやそうでしたか！(笑)失礼しました(笑） (2022年3月19日 13時) (
レス) id: 6a480499af (このIDを非表示/違反報告)
セシルン(プロフ) - 私のリクエストにあったのでご安心ください笑 (2022年3月19日 13時) (レス) id: 23bae16f03 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナッツ(プロフ) - セシルンさんほんとですか！！(汗)どこでしょーか！💦 (2022年3月19日 13時) (レス) @page37 id: 6a480499af (このIDを非表示/違反報告)
セシルン(プロフ) - すいません誤字がありました 伊作を飲んでではなく伊作の薬を飲んでです笑 (2022年3月19日 13時) (レス) id: 23bae16f03 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナッツ(プロフ) - あいさん、saketyannさんありがとうございますっ…！泣きました。(´；ω；｀) (2022年3月19日 8時) (レス) @page45 id: 6a480499af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふたば | 作成日時：2022年2月26日 7時
