>> 片想われ中 .. （ Nozomu.K ）

『 26 』 ページ26

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紫「今日は楽しかった ！

ほんまにありがとうね」


『私も楽しかった、また今度遊びに来てな』





公園近くにある小さな公園の前まで

紫耀と歩いた。





紫「おん ！ またご飯食べさせて ！」


『え ー、また作らなあかんの ？』





ｶｻｯ _





何か、袋の擦れる音がした。





後ろを振り返ってみると、





『なんだ、小瀧か』


紫「あ、あの写真の茶髪くんや ！」





ラフな格好でコンビニの袋を片手に

持った小瀧が居た。





紫「俺、平野って言います ！

茶髪くんと同い年やで ー ！」


「茶髪くん って …… 茶髪やけど。

俺、小瀧 望。」


紫「のんちゃんね ！

俺のことは何とでも呼んで ！」


「じゃあ、紫耀で。」





初対面なのにどっちとも人見知りじゃ

ないからか、スムーズに話が進んでいく。





『この人が電話してた人やで』





そう小瀧に言うと、ふーん と一言。





紫「じゃあ 俺もう帰らなあかんから ー」





ばいばいと手を振って背を向けた。





『うん、ばいばい ー』





そんな紫耀の背中を見送っていると、

くるりと紫耀が振り向いて、

こっちに駆け足でやって来た。





紫「俺、Aの事本気になったから」





にひ、と笑ってそう言った。





本気 … ？ 私に対して ？



うん、言葉の意味が分からない。





まあ、紫耀の言ってることは

ほぼ汲み取れないからいつものことか。◎





そして、小瀧に近付き、

こそっと耳打ちをしてまた にっ、と笑った。





紫「じゃあ、帰るね ！

また連絡するわ ー」





元気よく手を振る紫耀に

手を振り返す。





小瀧に何言ったんやろ ？





隣の小瀧に目を向けると、

特に何を言うこともなく、紫耀を見てた。





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