恋人 は (( 猫かぶり。)) Nozomu.K

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『ちょ、のんちゃん ！ 急にどしたん ？』





人気の少ない階段に連れて来られて、やっと

口を塞いでいた手が退かされた。


喋れるようになり、すぐに聞くと、のんちゃん

がジイッと私を見つめる。





『な、なに ……』


「誰にも、言ってへんよな ？」


『へ ？ 何を ？』





質問の意味が分からず聞き返すと、はぁ、と

ため息。





「付き合ったこと、誰にも言ってないよな ？」





1歩、近付きながら言うから思わず後ずさる。





『い、言ってない、けど ……』


「…… ならいい。」


『えっ、ちょ、ちょっと待ってや ！』





一言返すと教室に戻ろうとしたのんちゃんを

慌てて引き止める。





ならいい、ってどうゆうこと ！？


付き合ってることを言ってなかったらいい、

って ……






『え、私、付き合ってること言ったらあかんの ！？』


「おう」


『絶対に ！？』


「おう」


『誰にも ！？』


「…… まあ、シゲ達以外には。」


『なんで ！？』


「…… さっきからうるさいな」





うるさいな、って、…… ええ、うるさいかも

しれへんけど ！！


やっと付き合えたんやで、私達 ！


周りは付き合ってること皆に言いふらして

堂々とイチャついたりしてるねんで ！


なのに、シゲ達以外には言ったらあかんとか ……





『なんで ！？』(2回目)


「別に、ええやろ」





そう言うと、今度こそ本当に教室へと戻って

行ってしまったのんちゃん。


…… あっという間に誰も居ない階段に

残された私。





『………… 酷ない ？』





なんて、呟いてみても聞いてくれる人は

誰も居ない。





付き合って早々、思ってもみなかった口止め。





…… つらたん。←





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久しぶりの1位にふぉぉぉってなりました ←

そして１日でこの評価 …… ぐぁぁぁってなりました ←


…… ああ、大好きです。皆さん。

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