『 23 』 ページ24
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あれから2人の間を気まずい空気が流れたまま、
のんちゃんはこの家を出て行ってしまった。
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『シゲ ー、神ちゃ ー ん、優梨愛ちゃ ー ん !!』
そして私は、のんちゃんと居ることが少なくなり
その寂しさを紛らわすかのように、シゲ達の
元へ頻繁に訪れるようになった。
優「A ー ! 待ってたで ! なあ、いつか
暇 ? めっちゃええカフェ見つけてん !
もうな、そこのケ ー キがもう絶品で …… !!」
『美味しいのは分かったんで落ち着いて
ください 笑 私はいつでもいいですよ ?』
優「ほんまに !? じゃあ次の休みに行こうや」
『分かりました !』
今では、優梨愛ちゃんとも気軽に話せるように
なり、遊びに行くほどの仲になった。
最初は苦手意識があったけど、どんどん喋って
いくとそんなことなくて、冗談も言える、そんな
優しい先輩だった。
優梨愛ちゃんは、正式には入部してないけど、
ダンス部自体がゆるい活動なので、最近は
ほぼ毎日来ている。
大「なになに、俺も行きたい ー !」
智「もしかして、あの駅前のカフェ ?」
話を聞いていたシゲとともくんが近付いて来て
話に加わる。
…… シゲ、言いながら自然と後ろから
抱き着いてくるのやめてもらっていいかな。
『シゲ重い。』
大「ぐえっ、」
変態野郎を力任せに退けてから、優梨愛ちゃん
の話に耳を傾ける。
優「そうやで ー ! あ、なんなら皆で
行っちゃう ?」
智「お、ええな、それ !」
大「やった ー !! Aちゃんは俺が
迎えに行ったるから待っててな !」
『え、ああ、ありがとう 笑』
優「さすがやな、シゲ !
で ? あたしの所には ?」
大「あ、神ちゃんが行くって !」
智「なんで俺 !?」
優「ちょっと ! あからさまに嫌な顔せん
とってよ !」
和気あいあいとしている先輩達を見るのは
楽しい。
先輩達のやりとりに本当に心から笑ってた。
…… なのに、そんな楽しい時にも、相変わらず
心にはポッカリと大きな穴が空いていて。
隣に君が居ないからなんだろうな、なんて
他人事みたいに思ってる自分がいた。
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彩都(プロフ) - この作品すごく面白いです!更新は大変だと思いますが待ってますので頑張ってください! (2018年5月6日 9時) (レス) id: 0816460b17 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - めっちゃおもしろいです!!キュンキュンします!!更新楽しみにしてます! (2018年4月13日 21時) (レス) id: 32096a29c1 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤のチョコミント(プロフ) - この小説ほんと好きで又読み返しちゃいました^^;更新されるの楽しみにしてます♪ (2018年3月30日 12時) (レス) id: ebbe3efc0f (このIDを非表示/違反報告)
かりん、(プロフ) - 更新待っています! (2018年1月5日 21時) (レス) id: ff377fa542 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - この小説大好きになりました!更新されるの楽しみにしてます (2017年8月18日 18時) (レス) id: 4fba68c119 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:◎○ むの。 | 作者ホームページ:http://nnnnnnn7
作成日時:2016年7月30日 13時