LiveLove05 ページ5
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A『はあっ、はあ……』
猛ダッシュして上がった心拍数と、
小瀧くんとのさっきの出来事と言葉が
脳内を完全に支配してて、
このドキドキが、疲れなのかさっきのなのか
分からへん。
意味分からへんくらいドキドキしてる。
ほっぺたを手で覆うと
馬鹿みたいに熱かった。
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「、あれ、Aや」
パッと顔を上げると、
いつもと違う私に気づいたのか、
丸い目をしてこっちを見る流星。
A『流星…』
流星「何しとんの?」
A『ナンニモ、シテナイヨ、、』
流星「めっちゃ片言やしww」
あかんわ、、
さっきの事がぐるぐるぐるぐる回ってる。
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「Aちゃん!」
また私を呼ぶ声がし、
同時に肩を掴まれ後ろを振り向かされた。
A『ええ、小瀧くん…、っ』
あまりの衝撃に軽く声が裏返った。
望「これ、忘れとったから」
A『…?』
小瀧くんから渡されたのは、
さっき落とした時に割れちゃった
流星から貰った折りたたみの鏡だった。
A『あ、ありがとう…
ごめんなさい、走らせちゃって…』
望「俺は全然大丈夫やから」
私、さっき、ちゃんと流星の鏡割れちゃった〜って、
しっかり視野に入ってたのに
なんで忘れるんやろ。
アホやわ、ほんま。
流星「誰?」
流星が割り込むように聞いてきた。
A『ああ…私がよく言ってる歌が上手いって人
この人で、、』
流星「ふーん」
え!聞いたのそっちなのに
何その素っ気ない返事は!!←
流星「行こA」
A『えっ…』
なぜか、突然流星にぎゅっと握られた手。
今までこんな事してきた事ないのに。
さっきの光景がまだ頭の中にいて、
小瀧くんの事まともにまだ見れなかった。
私は流星にぐいぐいと引っ張られながら、
強制的に居酒屋へ連行されるのであった。
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作者名:あ り す | 作成日時:2017年4月11日 23時