黒色の紅一点。〜west〜

４３’ ページ43

北山side









北「よし。もうそろそろ楽屋戻んないと収録始まるぞ。」






廊下を歩いてる途中、たまたまなつきとあって少し話したあと時計を見ると


もうそろそろ自分たちの楽屋に戻らないといけない時間だった。




だから何気なしに言った一言。






『……。』








けどなつきはまたさっきみたいに暗い顔をする。









北「ん？なんかメンバーとあったのか？」









『…ううん。なんもない！ただボーっとしてただけやから！』






＿＿おかしい。








北「そう？じゃあまたあとでな。」








なつきが誰かといる時少なくともボーっとしたことなんてない。







むしろいつも明るくてしっかりと相手の話を聞くような奴だ。








『うん。バイバイ……。』









別れ際も別に数分後にまた会えるのに寂しそうな顔をする。








楽屋に戻るなつきの後ろ姿、歩き方、歩く速さはいかにも楽屋に戻りたくなさそうに感じた。









＿＿楽屋にて。








宮「キタミツ、さっきまでどこ行ってたの〜？」








北「いや、ちょっとジュース買いに行ってた。」






このことをメンバーに話すべきか……。









藤「なんかあった？」







玉「どうかしたの？」









北「……なぁ、久しぶりになつきに会えるんだしさ収録終わったらジャニストの楽屋に行かね？」









玉「いいねー。俺行く！」







藤「そうだな。俺も。」









千「いいな〜。俺らこのあと舞際組で仕事あるから会えないや〜。」







二「今度一緒にご飯行こってなつきに行っといて！！」









藤「了解。」









もしかしたらメンバーと何かあったのかもしれない。







収録終わったら何があったのか言ってくれるって根拠もないのになつきの所に行くことにした。

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