黒色の紅一点。〜west〜

４１’ ページ41

牧「ねぇ、なつき。明日の少クラの収録でゲストにキスマイが来るらしいよ！」







『本当！？楽しみ！！』







キスマイの皆とはあの苦痛なパクチーを食べる企画で共演して以来だから

また一緒に仕事ができるんやと思うと嬉しかった。






やって初めての私の先輩であり、初めてメンバー以外に仲良くできたグループやもん。








牧「なつき、キスマイと仲いいもんね。絶対喜ぶと思ったｗ」






『そりゃ一緒にお仕事できるって思ったらめっちゃわくわくするわ！』







牧「そっか。」







話で盛り上がっていると牧野さんの携帯が鳴った。







牧「あっ、電話かかってきたからちょっとごめん。」









牧野さんがいなくなると途端に静かになる楽屋。







何日たってもこれだけはなかなか慣れない。









垣「桜木さんってさー。そんだけキスマイと仕事できることが嬉しいわけ？」








沈黙を破ったのは垣内静香だった。







『嬉しいですけど。それがどうかした？』







垣「自分、メンバーとの仕事だったらそんなに喜ばないくせにキスマイだと全然態度違うね。


そんだけ好きならジャニストやめてキスマイに入ればｗｗ？」








『……。』







桐「確かに。俺らと仕事すんの嫌なんやったらとっととやめろや。」






『そんなん言ってへんやん！』







神「態度が違う時点で「俺らと仕事すんの嫌や」って言ってるんと同じやん。」







『そういう自分らやって私と仕事すんの嫌なんやろ。


じゃあ私にそんなこと言う権利なんてないんちゃう？


私やってこんなこと言われるためにここにおるんちゃうし！！』








私はそう言って楽屋を飛び出した。

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