黒色の紅一点。～west～ (ページ13)

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１３’ ページ13

＿＿3日後。

ついに、私にとってのチャンスが来た。

「この仕事でいい結果残したらまた呼んでくれる」

私は用意された楽屋に荷物を置いたあとまずは一応後輩だし先輩にあいさつしに行かな。

『牧野さん、ちょっと挨拶に行ってきます。』

牧「終わったらすぐ戻ってきてね。」

『はい。』

私は早速隣の楽屋のドアをノックする。

＿＿ｺﾝｺﾝ。

北「はい。」

＿＿ｶﾞﾁｬ。

そう声がして楽屋のドアが開いた。

『ﾍﾟｺﾘ。こんにちは。ジャニーズWESTの桜木なつきです。今日はよろしくお願いします。』

北「あっWESTの子だ！！おいちょっと来て来て。」

宮「おっ、新しく入った子じゃん。」

藤「マジで？」

二「ほんとだ！」

横「よろしくね。」

『よろしくお願いします。じゃ、ちょっと失礼します。』

玉「バイバイ。」

＿＿ｶﾞﾁｬ。

『お待たせしました。』

私は楽屋に入ってすぐに用意されていた服に着替えた。

ピンクに黒のラインの入ったパーカーに下は黒の膝下のゆったりとしたジャージ。

髪の毛は今日は2つくくり。

いつものようにメイクもしてもらって準備OK。

牧「じゃあそろそろ行くよ。」

『はい。』

撮影するところは屋外。

私が楽屋を出るころ、ちょうどキスマイの皆さんも楽屋を出ているところだった。

藤「偶然だね。一緒に行く？」

『はい！』

外に出るまでの廊下では色んなことを話した。

北「ねぇ、これからなつきって呼んでいい？」

『いいですよ！』

二「なつきって関西人だよね？」

『はい。そうですけど。』

二「じゃあ関西弁でいいよ。そんなかしこまらなくても。」

『じゃあそうさせてもらいます。』

横「今、なつきって何歳？」

『19です。』

玉「まだ10代なんだ。」

『そうやねん！…あっすいません。』

藤「いいよ。話しやすいんだったら。別に先輩だからって俺達、敬語じゃなきゃ

ダメとは言わないしな。」

『じゃあ、これからタメでもええですか？』

藤「うん。いいよ。」

ほんの少しの移動時間でもキスマイのみんなと仲良くなれた気がした。