No.3 ページ3
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朝のHRが終わった瞬間、俺らの周りは囲まれて色んな子から質問攻めを受けていた。
そんな時ふと、樋口さんの方を見ると、先生が彼女に近づいて行って机をコンコンと叩く。
そして教室の隅に呼び出し何か書かれた紙を手渡した。
それを見た樋口さんはコクリと頷き自分の席に戻ってきた。
もらった紙は風で飛ばないように机に置いたあと筆箱で押さえるように上に置いた。
チラッと内容を見てみると、
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今日だけ転校生の4人に教科書を見せてあげてほしい。
その時だけ5人は班の形にして樋口の後ろの席の藤井と席を交代して、
授業を受けてほしい。
頼んだぞ。
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とごく平凡な会話にすぎないことが書かれていた。
なんで?そんくらい口で伝えたらええやんか。
わざわざメモ帳に書かんでも。
ペンのインクとメモ用紙がもったいないやん。
そんなことを考えているうちに1時間目。
1時間目は数学。
先「まずは、そこの5人は班にして、藤井と樋口は席を交代して教科書を見せてもらえ。」
俺らは班になるために机を動かす。
それに気づいた樋口さんは少し遅れて机を動かしたあと、流星と席を替わった。
授業中も樋口さんのことで何個か疑問に思うことがあった。
中でも一番頭の中が「?」になったんは、
先「じゃあこの問題を解いてみろ。」
先生が出題した難しい問題。
俺らは自分らで言うのもなんやけど、頭はええほう。
やけど、そんな俺らでも解けらへんような問題やった。
それを樋口さんはスラスラと解いていく。
それを見た先生は樋口さんのノートの端に“前で解いてくれ”と書きこむ。
彼女はそれを見て前の黒板に回答を書きに行った。
それを見た俺らは「なんでなん?」と首をかしげた。
先「よし、皆解けたか?前に答えがあるから分からなかった奴はそれを写しておくように。」
その後の2、3、4時間目も先生が樋口さんに用件を伝える時はノートかメモ用紙を使い、
口で伝えようとはしなかった。
もちろん、俺らが話しかけても気づいてはくれなかった。
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Natsuki.(プロフ) - 瑠羽さん» ありがとうございます(´・ω・`) (2019年1月18日 19時) (レス) id: fc34ae248f (このIDを非表示/違反報告)
瑠羽(プロフ) - 続きが気になります!!更新楽しみにしてますね! (2019年1月18日 0時) (レス) id: 5705909fe2 (このIDを非表示/違反報告)
Natsuki.(プロフ) - すーさん» ありがとうございますヽ(´▽`)/冬休みに入ったので時間を見つけて更新できたらと思ってます。 (2018年12月22日 22時) (レス) id: 9375bd1971 (このIDを非表示/違反報告)
すー - 続きみたいです!更新待ってます! (2018年12月22日 10時) (レス) id: bace7ae54d (このIDを非表示/違反報告)
Natsuki.(プロフ) - みなみさん» ありがとうございます! (2018年10月18日 23時) (レス) id: dd91e9a9c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Natsuki. | 作成日時:2017年10月1日 1時