No.20 ページ20
○
＿＿ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ。
重「終わったー！」
4時間目のチャイムが鳴ってやっとの昼休み。
重は誰よりも速く教科書をしまって背伸びをして、
藤「ん？終わり？昼？」
流星は授業中ずっと居眠りしてチャイムが目覚まし時計代わりみたいに目をさました。
神「売店行ってパン買うて屋上で食べよか。」
小「なつきいこ。」
『う、うん。』
私は大勢の人が集まる場所で、、ましてや売店で何かを買うことができないから
自分で作ったお弁当を持ってきている。
リュックの中からお弁当を取り出していると、
女1「ねぇねぇ、小瀧君達、私達と一緒にご飯食べない？」
藤「悪いけど、俺らもう先約おるから。」
クラスの中でも目立つような存在の女の子3人が望達に話しかけていた。
それに気づいたのは流星の低い声が聞こえてから。
この時間で望達に話しかけることとなれば一緒にご飯食べようかなって言うのに気づけるのは
女の勘と望達がモテるからだ。
女2「もしかして樋口さん？」
重「そうやけど。」
重がそう言った瞬間女の子たちは私の方を見て笑みから少し暗い表情へと変わった。
私のせい？
私は少し気まずくなりそのまま俯いた。
こんな時に女の子の声が聞こえないというのはすごく不便だ。
女3「別に樋口さんじゃなくてもよくない？」
女2「樋口さんよりも私達と一緒に食べようよ！」
1人の女の子が神ちゃんの腕をつかんだ。
神「遠慮しとくわ。俺らはなつきと食べたいから。」
女1「……なんで樋口さんに構うの？普段何にも喋らない子より
私たちの方がずっといいじゃん。
小瀧君達だって樋口さんに無視されてたじゃん。なのになんで今更……。」
小「人のこと悪く言う子と一緒におりたくないねん。
俺らは俺らが選んだ人としか関わらんから。行くで、なつき。」
『う、うん。』
私は望に手をひかれて教室を出た。
女の子の前を通る瞬間に見えた私を睨む冷たく鋭い視線。
それは3人だけではなく廊下を歩いているときもときどき見かけたんだ。
望にとってはさりげない行動でもこれが、あんなことを引き起こすなんて思ってもいなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 785人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Natsuki.(プロフ) - 瑠羽さん» ありがとうございます(´・ω・｀) (2019年1月18日 19時) (
レス) id: fc34ae248f (このIDを非表示/違反報告)
瑠羽(プロフ) - 続きが気になります！！更新楽しみにしてますね！ (2019年1月18日 0時) (レス) id: 5705909fe2 (このIDを非表示/違反報告)
Natsuki.(プロフ) - すーさん» ありがとうございますヽ(´▽｀)/冬休みに入ったので時間を見つけて更新できたらと思ってます。 (2018年12月22日 22時) (レス) id: 9375bd1971 (このIDを非表示/違反報告)
すー - 続きみたいです！更新待ってます！ (2018年12月22日 10時) (レス) id: bace7ae54d (このIDを非表示/違反報告)
Natsuki.(プロフ) - みなみさん» ありがとうございます！ (2018年10月18日 23時) (レス) id: dd91e9a9c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Natsuki. | 作成日時：2017年10月1日 1時
