あおいろ ページ37
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赤「完全に嫉妬やな。のぞみーるに流星を取られたから。仲を裂こうとしてるんちゃうか?」
「え!?」
赤「まぁ、流星がこんなことで別れるとは思ってへんけどな」
「当たり前やん!」
別れる気はない。でも、望はどうなんやろ。
今回のこと、信じてるんちゃうかな…
凛が急にあんな宣言して、その直後に望は教室を出て行った
すぐに追いかけようと思ったけど、神ちゃんが俺の腕を掴んで
緑「…任せて」
たった一言それだけを俺に伝えて望を追いかけて行った
"行ったらあかん"
そう伝える神ちゃんの瞳に、その理由を考えればすぐに思い浮かんだ
"のぞみーるの存在がバレる"
望は隠しているのに俺が追いかければバレてしまうかもしれない
望の嫌がることはしたくないからグッと堪えて神ちゃんに任せることにした。
でも、望は1限になっても帰って来んくて…
やっと帰ってきたと思えば、チラチラ俺らの方を見ていて…
昼休みの時間も、いつもなら神ちゃんと屋上に行くのに、隣で俺と凛のやり取りを見てて…
きっと、傷ついてるはず。もしかしたら、俺と凛の関係を本物やって勘違いしてるのかもしれへん。
俺が否定しても聞いてくれへんかも。別れたいって思ってるかも。
最悪な考えが頭を埋め尽くしそうになった時、しげがスッとスマホの画面を見せてくる
とも嘘やってのんちゃんもわかってる
そこに表示されてるのは神ちゃんからのメッセージ
よかった。望、信じてくれてるんや。
ホッとする内容を教えてくれた神ちゃんには感謝。
"しばく"って文字が見えた気がしたけど、それは気のせいってことにしておこう
赤「じゃ、頑張れよ!」
「おう。しげもな」
気が付けば部室に向かう俺らの分かれ道
ここまで仲ええけど、別々の部活やからそれぞれの部室へと向かう
部室に着いて、着替えを済ませたら
部活終わりに家行ってもええ?
望に一言だけ連絡を入れておく
誤解してへんのはわかった。でも直接伝えたいねん。
俺の彼女は1人だけってことを。
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作者名:まかろん | 作成日時:2023年5月7日 22時