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ももいろ ページ27




「のん、流星くんと別れたくない…」


ずっと不安やったことも、この幸せな気持ちの中でなら簡単に口にできた


「お姉ちゃんと話してるの聞いてた。別れる覚悟で来たって…」

青「それは…そうやな。でも、望のお姉さんに怒られたわ」

「え…?」

青「"別れようと思って来たんなら帰ってくれ"って。でも別れたくないから来てん。それを伝えたら許してもらえた」


姉ちゃん、まさか流星くんに怒っちゃうなんて


のんのこと溺愛してるだけあるな、なんて思っちゃう


青「望が俺と別れたいって言うなら別れる。そういう覚悟やった。でも…」


流星くんはそこまで言うと、少し深呼吸をして


青「覚悟なんてほんまはできてへんかったんやで」

「どういうこと…?」

青「望が他の男と付き合うとか考えたくもない。それくらい望のことが好きやねん。めちゃくちゃ愛してるから」


ちゃんと言葉にして伝えてくれる流星くんにまた胸がキュンキュンする


ほんまは、今すぐ布団から出て抱きつきたい


のんも好きっていっぱい伝えて流星くんにちゅーしてほしい


でも涙でぐしゃぐしゃなこんな酷い顔、流星くんに見せるなんてできへん


「流星くん…」

青「ん?」

「のんのこと、ぎゅってしに来て…?//」

青「出て来てくれへんの?」

「のん、酷い顔してるから…こんな顔、流星くんに見せれへんの…だから布団の上からぎゅってしてほしいな//」


のんのお願い。流星くんなら聞いてくれると思った。


なのに…


青「…ごめん」

「へ…」

青「さすがにそこには行けへんわ」


ギュッとしに来てくれない流星くんに涙が出そうになった


でものんが泣く前に流星くんが口を開く


青「彼女のベッドには行けへんやろ…」

「え…?」

青「最後まで言わんくても気づいてや…笑」


ちょっと苦しそうな流星くんの声にのんの胸がドキドキする


なに…?のん、わからへん…


でも、なんかドキドキする


体がポカポカして顔が熱い

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作者名:まかろん | 作成日時:2023年5月7日 22時

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