のぞみーるの恋愛事情２（青×桃） (ページ23)

今日:49 hit、昨日:22 hit、合計:56,979 hit

ももいろページ23

⠀

"ガチャッ…"

青「のぞむ…」

扉の開く音に続いて、流星くんが遠慮がちにのんに声をかけてくる

でも足音は聞こえへん

扉の前で立ったまんまなんやろうか

青「ごめん。俺、酷いこと言ったよな」

少し離れた場所から聞こえてくる流星くんの声に、胸がギュッと締め付けられる

青「なんもわからへんから教えてほしいねん」

なにを…？

何がわからんくてのんに聞きたいの？

いつから遊び人やったん？ってこと？

それとも、のんが流星くんにあんなこと言っちゃった理由？

色々考えるけど、流星くんに言われなわからへん

だから黙って次の言葉を待っていたら

青「教えてほしいこといっぱいあんねん。神ちゃんに何を言ったんかとか、あのストーリーの意味とか」

"ストーリー"

その言葉にびっくりした

やって、学校を飛び出してすぐ、慌てて消したはずやから

でも、それ以上に驚くことをのんは耳にする

青「1番知りたいんは、望が浮気した理由やねん。ずっと俺だけやと思ってたから…」

"浮気"

のんの身に覚えのないこと

どうして流星くんはそんなことを聞いてくるん？

「浮気っ、してへんっ…泣」

頑張って絞り出した声

流星くんには届いたかな…？

そう思っていると、流星くんは優しい声でのんに聞いてくれた

青「じゃあ、あのDMはなに？付き合うとか、何とかのやつ」

流星くんが言う全てに、のんは覚えがないねん

そんなやりとりしてへんのに…

そう思いながらも制服のポケットに手を伸ばしてスマホを開く

そしてたくさんのDMにサーッと目を通していると、１つ気になるものが

タップして詳しい内容を読んでいたら

俺ならのぞみーるが不安になるようなことしないよ!俺と付き合おう!
嬉しい!
え!?付き合ってくれるの!?

そこには、これまた身に覚えのないやり取りが

「うそ…」

スマホを見つめながら流星くんを待っている時のことを思い出す

そして、考えられることはたった一つだけやった