28話 ページ34
「お前！なんで俺を誘拐した！」
冬「もう冬華って愛らしく読んでくれないのね。でも昔の口調に戻った」
「俺はそんなことを聞いているわけじゃない！なぜ俺を誘拐したか聞いてるんだ！」
冬「誘拐なんて物騒な言い方しないでよ。まあ、話してあげてもいいわよ」
冬華は足を組む
冬「このピアス、見たことない？」
冬華は俺にピアスを見せて来た
「！それは俺がこの前買った」
冬「そう。実はこのピアスも、服も、私が立ち上げたブランドなのよ。あの服、ツクヨくんにどストライクだったでしょう。それは私がツクヨくんのためにツクヨくんのことを考えて作ったからなのよ」
さらに話は続く
冬「でね、ツクヨくんが買ったこのピアス、ちょっと改造しておいたのよ。だから別の箱にとっておいたの。
どう改造したか。それはね
GPSと盗聴器」
「な！」
なんで気づかなかったんだ俺！
冬「ツクヨくん、今日遊園地に行ったでしょ。女の子と二人で行動。許せなかった。だから協力してもらったのよ」
入って来てちょうだい
冬華がそう言うとドアが開く
入って来たのは
「春人！？」
正真正銘、春人だった
冬「実はこの子、私のその計画聞いちゃったみたいで。だから協力してもらったのよ」
頭が真っ白になった
あいつは俺を見て微笑んでから話を続ける
冬「本当に助かったわ。ありがとう、約束通り、お金はいくらでもあげる」
マスター「ありがとうございます。冬華さん」
「っおい！あんな奴の名前を口にするんじゃねぇ！」
しかも金で動くなんて
世の中信頼も結局金かよ
冬「ひどいわ、ツクヨくん。まあ私に捕まっている以上誰にも見つけられないわよ」
「は？何言ってるんだ、俺はアイドルだぞ。そんなことになったら一大事だ」
そんなことできるはずがないだろう
そう続けようとしたが、あいつによってそんな期待は崩れ落ちた
冬「あら、何言ってるのかしら。ツキノさんに直接言ったわよ。風早 Aは事務所を退所するって。私の財力なめてもらっては困るわ」
「は…？」
う、嘘だろ…
(社長…、守ってくれるって言ってくれたじゃないですか)
こう思った俺の中で何かが吹っ切れた
(俺はこいつに二度も大事なものを奪われた)
「冬華」
今まで必死にしがみついていたたった一本の細い糸
それももうお終いのようだ
冬「なに？ツクヨくん」
もう、どうでもいい
「俺を、
好きなようにしてくれ」
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ちゃら - ありがとうございます！とっても素敵な番外編でした!コメント遅くなってすみません。これからも頑張って下さい! (2018年3月25日 0時) (
レス) id: b7f29ff674 (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - ちゃらさん» ありがとうございます！番外編ということになりますがよろしいでしょうか？ (2018年3月18日 17時) (レス) id: 3cabe63281 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃら - 面白いです！プロセラ&グラビとLIVEやってほしいです!応援してます! (2018年3月18日 16時) (レス) id: b7f29ff674 (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - Ajgさん» ありがたいお言葉！更新、頑張れそうです！ (2018年3月4日 21時) (レス) id: 3cabe63281 (このIDを非表示/違反報告)
Ajg(プロフ) - 頑張ってください！o(｀^´*) (2018年3月4日 21時) (レス) id: 78c4449526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まひろ | 作成日時：2018年2月14日 20時
