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9日目 ページ10

〜二口side〜

ったく…なんで俺が猫になるんだよ…。

さっきもこの小ささのせいで
ゴリr…いや、鎌先さんに担がれたし…。

何故か茂庭さんも猫になるし…!

あのウシワカさえ猫になる!?

誰が何を思って、
何を望んでこんな非現実的な自体に…。

まぁ、桜井の家に来れたのは嬉しい…。

貴『えーっと、
猫たちは下の名前で呼ぶから、
若利、要、堅治だね!』

は!?

ファーストネーム…!?

マジで…なんなんだよ…。

…猫も悪くねぇ…。

でも、戻りてぇ…!

心折りたい…。特に鎌先さん…もういいや、
ゴリラの心折りたい…。


貴『あー、癒されるー。』

〈!?〉

待て待て待て。
一旦、今の状況を確認する。

考え事をしてたら、桜井に持ち上げられた…って!

いやいやいや!

あったま可笑しいんじゃねぇの!?

やべぇ顔真っ赤かもしれん…!

あ、猫だから顔赤くならねぇわ。

いやでも!

マジでヤバいって恥ずっ!

二〈おーろーせー!〉

貴『いーやーだー!』

…はぁ、もうどうでもいいや。

赤「そろそろ俺帰りますね。
新幹線乗り遅れるんで。」

貴『ばいばーい!』

赤葦帰りやがったー!

助けろよ赤葦コノヤロウ…!

あー、もうどうするやら…。

〈ぶぎゃー!〉

あ"?

なんだ黒尾か…って!

ぶぎゃーって何だよ!コイツら喋れねぇの!?

貴『あ、そう言えば…。』

二〈近い近い近いって!〉

何が起こったのかって?

目ん玉の真ん前で目ェ見られてる。

貴『あれ?
やっぱり水色だよね?』

二〈は?〉

貴『いや、猫になった人達はさ、
目の色が透明っぽい水色なわけよ。』

茂〈それがどうかしたの?〉

貴『猫の中にね、
目の色が少しずつ変わってきてる子がいるの。』

牛〈? どういう事だ?〉

貴『さぁ…?わかんないんだよね…。』

色が着く…のか。

俺は着いてなかったってこと?

…違いがわからん…。

まぁいっか。

貴『じゃ、改めてよろしく!三人共!』

あー、めんどくせぇ日常が続きそうだな…。

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作者名:ヒノキ | 作成日時:2020年5月3日 23時

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