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66_もうこれで最後【TH】 ページ16
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ヌナの体温が僕に伝わる。
それだけで胸はドキドキして。
破裂してしまいそうなのに。
ヌナを感じられるのももうこれで最後。
長かった様で短かった僕達の関係。
そう言えば今日はヌナと付き合ってちょうど2年だなあ。
「大っ嫌いっ………」
僕の胸の中で未だにそう繰り返すヌナ。
多分自分に言い聞かせてるのだろう。
大嫌い、そう言うことでヌナは僕を嫌いに………と言うより
好きと言う気持ちを消そうとしているのだろう。
僕は何も言わずに抱き締めるヌナの体を僕から離した。
愛おしいヌナの顔。
一回だけ触れられたヌナの手･足･体･全てにまだ余韻はあるけど。
『じゃあ、元に戻ろうね。』
こうして閉ざされた僕とヌナとの幸せだった思い出。
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作者名：望 | 作成日時：2020年5月18日 12時
