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9話 ページ10




「じゃあ自己紹介でもしよっか!」

『わ、私もですか?』

「そうだよ?俺だって君のこと全然知らないし」


俺だけ自己紹介しても何の意味もないじゃん?

俺が女の子のことを知りたくて言ったのに(笑)


「俺は佐藤寛太です。23歳で、青学卒です。…ですですうるさいね?」


自然に自己紹介しようとしてるはずなのになんか、です、が多すぎてウザったい。(笑)

俺がそう言えば女の子は笑ってくれた。


「水溜りボンドのカンタです…って知ってるか。んー、メインチャンネルの企画編集投稿をやってます。誕生日は4月4日で……情報多すぎた?」


女の子の必死に覚えようとしてくれてる顔が可愛くてつい笑ってしまった。

俺のこと知ろうとしてくれてるのかな?

さすがにうざい?(笑)


『いえいえ!続けてください!』


笑顔でそういう彼女がやっぱり可愛かった。

…可愛いって言いすぎな気がするけどまぁいっか。

可愛いのが悪い(キャラ崩壊)


「あ、ちなみに水溜りボンド見てた?」

『…見てましたよ!カンタさん寄りの箱推しです』


??


「箱推しって何?」

『あっ…』


そういえば水溜りボンドって芋コンビだった、という顔で俺を見てきた。

そうだよ芋だよ。


『えっと、グループみんな好き、みたいな?』

「あー、つまり水溜りボンドでいえば俺もトミーも好きだけど俺寄りってことね」


喜ばしい…(?)

というか箱推しかどうかまで決めれるってことは結構見てくれてた…?

すごいことだよね、嬉しいよね。


「動画見てくれてありがとうね」

『私水溜りボンドさんの動画見てたときに死んだんですよね確か』

「え?」


衝撃発言を平然とするから耳を疑った。

本当に言ってる?


「俺らの動画のせいでよそ見してた、とか?」

『あ、いや!そんなんじゃないです全然!』


首を横に振りながら否定する彼女は立ち直ってるつもりなのかもしれない。

でも、少しだけ眉が下がっていた。

やっぱり死ぬのは辛いみたい。

俺は死んだことがないからわからないけど、どれだけ辛いんだろう。

生きている世界に希望を抱いていたならば、普通の死よりずっと辛いだろうな。


『私は、母に刺されたんで』

「…は?」


衝撃だらけだ。

母に刺されたって、何で?

全然俺には理解ができなかった。


『説明してもいいですか?』


少し思い詰めたような顔で俺にそう言うから、


「うん」


頷かずにはいられなかった。

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漆黒の翼をもつカリスマことレミリア・スカーレット - 投稿頑張ってください。応援してます更新楽しみにしてます! (2018年4月28日 18時) (レス) id: 64fa08433d (このIDを非表示/違反報告)
まのん(プロフ) - こまめさん» ありがとうございます;;;;切なさを精一杯表現していきますよろしくお願いします! (2018年4月20日 23時) (レス) id: 240d3919d8 (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - 素敵で切ないです(;o;)これからも楽しみにしてます♪ (2018年4月20日 23時) (レス) id: 15ff708b95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まのん | 作成日時:2018年4月14日 3時

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