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5話 ページ6




何でかって聞かれたら……


「どうじょ」

『同情とか言うんですね。』


俺に被せながらそう言った女の子。

正直に言ったのがだめだった…?

可愛かったからとかに変えた方がいいの?


『中途半端に同情されても困るんです!!こういうところで優しくされて、次はどんなことしてくれるかな?って期待しちゃうじゃないですか!!』


俺に向かって怒鳴る。


『同情は可哀想な人に共感してやるっていう意味なんです。共感されたところで意味は無いんです!!私が最終的にしたいことはどうせできないくせに…!』

「……」

『私は……大切な人と一緒に暮らしたかった。触れ合える環境にありたかった。でも!!私には体がもうないの!!どうしようもないじゃない!!!』


俺にはどうしようもなかった。


『幽霊の私じゃあなたにさえ…触れないの。私に同情してくれるなら死んでよ!!ここで!今すぐに死んでよ!!!私のところにきて…?何も怖くないし、私だっているんだよ…?』


出会ってばかりの奴に何を求めてる?


『私は寂しかった!!!いくら触りたくてもいくら話したくても、それは絶対叶わないの!!でもあなたがここに引っ越してきた!話せるの!!すっごい幸せだなって思ったよ…?でもさ、これじゃ中途半端なの!!!!話せたら抱きしめたくなるじゃない!!!死んでよ!!ここで死んで?!死んだら触れるようになるんでしょ…?』


可愛い顔の子が喉を枯らすように叫んでいた。

幽霊にも感情はしっかりあるわけで。

俺の行動は迷惑に過ぎなかったんだ。


「…ごめん。もう何もしないから」


俺は女の子に見せていたMacBookを閉じて、ベッドに寝た。

複雑だった。

親切心がここまで狂わせるんだ。

…どうしたらよかったんだ。

無視し続ければよかったの?

わからない。

考えることがたくさんあったものの、考えすぎて疲れた俺は眠ってしまった。

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漆黒の翼をもつカリスマことレミリア・スカーレット - 投稿頑張ってください。応援してます更新楽しみにしてます! (2018年4月28日 18時) (レス) id: 64fa08433d (このIDを非表示/違反報告)
まのん(プロフ) - こまめさん» ありがとうございます;;;;切なさを精一杯表現していきますよろしくお願いします! (2018年4月20日 23時) (レス) id: 240d3919d8 (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - 素敵で切ないです(;o;)これからも楽しみにしてます♪ (2018年4月20日 23時) (レス) id: 15ff708b95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まのん | 作成日時:2018年4月14日 3時

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