10話 ページ11
Aside
・
私はその頃、一人暮らしをしていた。
大学も単位を取り終わり、通学は減っていた。
就活も第一志望に採用された為、就職先からの課題以外は何もすることがなかった。
私はYouTubeを見るのが好きだったため、この頃はYouTubeしか見ていなかった。
はじめしゃちょーさんやHIKAKINさん、水溜りボンドさんやフィッシャーズさんなどなど…もう色々見ていた。
就職してしまったら動画を見る時間もなくなると思うから今のうちにたくさん見ておかないといけないと思ったのだ。
ある日、水溜りボンドさんの動画を1番最初から最近まで見ようとしていた日。
きゅうりをトランプで切る動画を見ていた時。
ピンポーン
『?はーい』
大爆笑していたらインターホンの呼出音が鳴った。
宅配便かな?なんて思っていてドアを開ければ母がいた。
母「Aちゃんまだ生きてたの?」
『…はい生きてました』
元々仲は悪かった。
仲良くするつもりも全くなかった。
だって人の趣味をバカにするような奴と仲良くする理由ないじゃん。
母「…ったく。とにかく私近くの店舗に三日間ヘルプだからここに泊めさせてよ」
母は私をこの一軒家に置いて逃げていた。
賃貸なのにそのお金はどこから出るの?ってずっと思ってた。
きっと死んだ父の残した金なんだろうな。
『…はい』
反論する術もなく、私は頷き家に招き入れた。
私は母が同じ屋根の下にいることが鳥肌が立つほど嫌なのに。
断ったら何をされるかわからないじゃん。
…よく包丁を持ち出す人だったから。
お互いに嫌い合う私達は呼吸することすらも辛かった。
何でそれなのにこの家に来たの?
…なんてもう分かるんだけどね。
『私は部屋にいますね』
母「勝手にしてよ場所借りてるだけなんだから」
私はリビングに二人でいることが耐えきれず、部屋に逃げた。
普段はリビングのソファで寝転がってるんだけど。
そうして私は、自室に篭もり、ベッドに寝転がった。
はじめしゃちょーさんや水溜りボンドさんのグッズが沢山並んだ棚を見て私は癒されていた。
普段の癒しはYouTuberしかなかったのである。
ベッドに寝転がった私はスマホの画面をつけ、水溜りボンドの動画の続きを見だした。
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漆黒の翼をもつカリスマことレミリア・スカーレット - 投稿頑張ってください。応援してます更新楽しみにしてます! (2018年4月28日 18時) (レス) id: 64fa08433d (このIDを非表示/違反報告)
まのん(プロフ) - こまめさん» ありがとうございます;;;;切なさを精一杯表現していきますよろしくお願いします! (2018年4月20日 23時) (レス) id: 240d3919d8 (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - 素敵で切ないです(;o;)これからも楽しみにしてます♪ (2018年4月20日 23時) (レス) id: 15ff708b95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まのん | 作成日時:2018年4月14日 3時