YouTuberの恋？【水溜りボンド】 (ページ6)

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4話ページ6

トミーSide

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サブチャンネルの撮影が終わった。

もう彼女の家に着くらしい。

顔を上げて窓の外を見ると、建物が低くなっていた。

福岡も一応5大都市だから都会かと思ってたけど…意外と田舎なところもあるんだろうか？(失礼)(作者は福岡県民)

『あ！うちここです！』

『お二人とも降りてください～』

ユリちゃんがそう促すとタクシーの運転手に数千円の料金を払っていた。

？

『？なんで降りないんですか？』

ｶﾝﾀ「いや！あのさ！降りるけど！全額出すのは違うよ？」

「俺たちの方が大人なんだからこっちが出すって」

降りながら討論が行われた。

助手席にユリちゃんを座らせたのが間違いだったわ。

『私もう出しちゃったので』

てへ、と笑う彼女は可愛い。

もうなんでも許しそう…とでも言うと思ったか。

「じゃあ帰りは俺たち出すし、むしろさっきの半額返すわ」

ｶﾝﾀ「女子高生にお金出させる成人の野郎ってカッコ悪くない？」

『いや！ずっとファンだったんです！これくらいさせてくださいよ』

俺たちの説得は全然聞かず、寧ろ反論。

話聞かない系の女だな…。

まぁ可愛いから許そうじゃないか。

お金はこっそり家に置いて帰ろうか。

『あ、家です！どうぞお入りください～』

ユリちゃんは玄関のドアを開き、押さえながらそう言った。

いや、うん。礼儀が正しすぎる。

俺たちとコラボするのは野郎ばっかだから全然こんな気遣いされねえわ。

なんか嬉しかったりした。

ユリ母「おかえりA…え？」

『あ、ただいまお母さん』

ユリ母「水溜りボンドじゃ……？」

『そうだよ、コラボしてくれるって！』

お母さんらしき方はそれを聞いてぴょんぴょん飛び跳ねた。

すごいじゃん！水溜りボンドだよ！ねぇすごいじゃん！！成長したねAも！とずっとはしゃいでいる。

『うるさいなーもう！すみません母がうるさくて…どうぞ上がってください～』

俺たちは靴を脱ぎ、玄関に並べた。

「お邪魔します、水溜りボンドのトミーです」

ｶﾝﾀ「同じくカンタです」

さすがにコラボする相手の親には丁寧に挨拶するだろ(笑)

まさかお母さんとお会いするとは思ってなかった。

けど高校生なら親がいて当然か。

寧ろこれで一人暮らしとかいわれたら怖いわ。

ユリ母「はじめましてAの母です！どうぞ上がってください！」

俺たちは言われた通り、ユリちゃんの家に上がり部屋へ移動した。