YouTuberの恋？【水溜りボンド】 (ページ5)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:25,343 hit

3話ページ5

カンタSide

・

俺たちはタクシーに乗り込んだ。

席は俺とトミーが後ろでユリちゃんが前だった。

ﾄﾐｰ「なぁサブチャン撮らね？」

『あ、本当ですか？！私撮ります？』

ﾄﾐｰ「いやおかしいだろ」

トミーはそう言って笑った。

多分、一緒にいるの映らないのがおかしいと言いたいのだろう。間違いないわ。

『え？でも制服だし…』

あ、確かにな。とトミーは言った。

俺はその間に考えていた。どうすればいいかを！！！

「はい！これプレゼント！」

バッグから光の白パーカーを出した。

勿論新品だし、袋に入れてある。

渡せばユリちゃんは満面の笑みになった。

うん、可愛い。

『えっ！？貰ってもいいんですか？！！』

「いいよ～事務所が渡しとけってさ」

マネージャーが、これユリさんに渡しといて、って。

いや、事務所同じなんだから連絡しててよ。

しかも来ればよかったじゃん、って言ったら、は？そんな滅相もないでしょう、って…

いや、俺たちのことも少しは尊敬してよ←

ﾄﾐｰ「そういえばそんなのあったな」

ナイス、と親指を突き立てたトミー。

やっぱり共演が嬉しいようだ。

一方、ユリちゃんは制服の上からパーカーを着て、襟は曲げて必死に隠していた。

『どうですか！？』

「お、いいんじゃん？」

ﾄﾐｰ「じゃあ撮るか」

俺はトミーのその言葉を合図にカメラを回し始めた。

『え？いやお二人のチャンネルなので挨拶するんじゃないですか？私最初は回しますよ』

…いや気きくな。←

俺はありがとー、と言ってカメラを渡した。

ﾄﾐｰ「カンタ挨拶して」

「はいどうもー水溜りボンドです～サブチャンネルです」

ﾄﾐｰ「はいトミーです」

「はいカンタです！お願いしまーす」

ﾄﾐｰ「カメラ貰う」

トミーがユリちゃんからカメラを受け取った。

すると彼女は挨拶を始めた。

『どうもこんにちはっ！ユリです！水溜りボンドさんのチャンネルにお邪魔してます～』

「いやいや！ありがとうね！」

ﾄﾐｰ「ユリちゃんの住んでる福岡県に来たんだけど、なにかオススメのものは？」

『えー？うーん…東京に比べたらまぁ色々劣っちゃうんですけど、私がオススメするのはとんこつラーメンですね』

「あ、やっぱり？美味しいよね」

『美味しいのは当たり前なんですけど！替え玉が30円のお店で！』

なんて、俺たちの撮影は続いた。