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トミーSide



店員「3名様お待たせ致しましたこちらです」


動画を撮るために一番隅の壁際の席を頼んでいた。

その通りの席を用意して下さって、そこに座った。

座り順は壁際から、カンタ、ユリちゃん、俺だ。


『水溜りボンドのチャンネルなのにカンタくんより私が出しゃばっていいんですか?』

カンタ「やっぱゲストが真ん中じゃないとね!」

「来てもらってんだからいいんだよ」


水溜りボンドルールだ。

ゲストは真ん中!!っていう。←

実は昨日あげたメイク動画もユリちゃんが真ん中だ。

…まあ、勿論下心もあるわけで。

カンタだけを隣にするのは嫌だから、真ん中が平和かな。っていうだけだけど。(笑)

でも平和だろ?


店員「失礼します、ご飯と味噌汁です」

『あ、すみませんありがとうございます!』

水溜りボンド(会釈)


いや人見知りか!!!

人見知りだ!!!!(特にカンタ)

俺はただ…あれ?言い訳が思いつかねえ。

…人見知りでいいか。←


『塩辛食べません?ご飯きましたし』

「おう、何気に楽しみだわ」


手早く小皿に取り分けるユリちゃん。

慣れてるのか、先輩の前で緊張しているのか。

合コンみたいだな。

サラダ取り分ける系女子みたいな…。

いや勿論ここは合コンじゃないし、天ぷら屋さんだし…。


カンタ「ありがと、頂きまーす」


カンタは俺より先に食べ始めた。

口に入れた瞬間俺とユリちゃんを交互に、目を見開いて見た。


カンタ「うっま!」

『ふふん』


幸せそうな笑みを浮かべた2人を見て、俺まで笑ってしまう。


「じゃあ俺も頂きます」


俺が口に入れる瞬間を2人はガン見してくる。

お構い無しに食べれば美味しさを感じた。


「え、うまっ」

カンタ「でしょ?!だろ?!」

『美味しいですよね』


3人で笑ってたら天ぷらが来た。


店員「失礼します、茄子とピーマンとイカです」

「えっ」

カンタ「え??」

『あ、すみません大丈夫です気にしないで下さい』


ユリちゃんが苦笑いで店員に声をかければ、店員も苦笑いで帰っていった。

俺はなぜ驚いたかというと、3つしか来てないからだ。

豚肉とか鶏肉とか白身魚とかあるはずなのに来てないのだ。


カンタ「豚肉は?」


カンタも同じ疑問だったようでユリちゃんに聞いている。


『これ揚がったのから順番にくるんですよ』


面白そうに言うな!

前もって言っとけやー!

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作者名:まのん | 作成日時:2018年2月17日 4時

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