YouTuberの恋？【水溜りボンド】 (ページ19)

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17話ページ19

ユリSide

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まさかお風呂上がりにカンタくんが来ると思ってなくてゆっくりパジャマ着てた…。

自分のいつも入ってるお風呂にカンタくんがいるってことが何だか不思議でドキドキした。

ｶﾝﾀ「はい、髪乾かしていい？」

なんて言いながら彼はドライヤーのプラグを差し込み、準備万端だった。

許可取る気ないでしょ。(笑)

『ダメって言ったらどうします？』

ｶﾝﾀ「え～泣いちゃうかも？」

何でニヤニヤしながら言うの(笑)

からかってるでしょ絶対。

『…いいですよ、乾かして』

私はくるりと後ろを向き、髪の毛をカンタくんの方に向けた。

鏡に映る彼の顔が赤くって、照れくさかった。

思春期きたばっかりの男の子の顔だ。

でも何で彼の顔がこんななのか正直わからなくて、恥ずかしかった。

ｶﾝﾀ「Aいい匂いする」

『えっまってちょっ、嗅がないで？！』

私の濡れた髪に触れながら彼は呟いた。

匂いを嗅がれていることが恥ずかしくって、びく、となってしまった。

それを彼は見たのか、微笑まれてしまった。

ｶﾝﾀ「もう可愛いなぁA」

そんなことが聞こえた気がしたけど、ドライヤーの音でかき消されてしまった。

聞こえなくて良かったかもしれない、

聞こえてたらきっと今、赤くなった顔を隠しきれていない。

お互いの距離が近くて、でもお互いに心拍音は聞こえない。

きっとお互いに早くなっている。

照れと恥ずかしさ。

それとも…____

ﾄﾐｰ「おーいー！？何二人してイチャイチャしてんだよ！」

ｶﾝﾀ「うわっ？！びっくりしたじゃんか！！」

突然現れたトミーくんに私とカンタくんは驚きを隠せなかった。

カンタくんは声を出せたものの、私は驚きすぎて目を白黒させただけだった。

ﾄﾐｰ「驚きすぎだろ」

そう言って笑うトミーくん。

無邪気で可愛いなぁ。

カンタくんは不服そうな顔でほっぺたを膨らませていた。

何で不服そうなの？(笑)

ﾄﾐｰ「ユリちゃんいい匂いすんな」

『だーかーらー！なんで嗅ぐんですかっ』

私はほっぺたを膨らませて怒ったような素振りを見せた。

きっと騙されもしないけど。

男の子はきっと女の子の匂いが好きだよね。

じゃないとこんなに嗅がないでしょ？(笑)

…この空間恥ずかしいから早く髪乾かないかな。