YouTuberの恋？【水溜りボンド】 (ページ17)

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15話ページ17

トミーSide

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『はい！今日のご飯は肉じゃがでした！』

『汁物は豚汁(ぶたじる)でーす！』

3人でいえーい！なんて拍手して席についた。

「なぁちょっと」

「とんじるじゃなくて、ぶたじる？」

ｶﾝﾀ「あー確かに！ぶたって言ったよね？」

『え？ぶたじるはぶたじるじゃないんですか？』

すごいな、地方によってここまで違うものか。

方言とか本当にわからなかったし、地方のYouTuberとのコラボはこういういいところがあるのか。

ｶﾝﾀ「福岡の5～7割の人がぶたじるっていうらしいよ！」

カンタはスタホを見ながらそう言う。

わざわざ調べたあたり真面目だよなぁ。(笑)

『私の家族はぶたじるです！』

ドヤ顔で言わんでも。(笑)

「まぁ食べよっか」

「「『頂きます！』」」

久しぶりにここまでしっかりしたご飯を食べる気がする。

男数人暮らしの家では外で食べたり出前が多かった。

俺がたまに作ったり、まんずが作ったことあったかも？レベルだけど。

ｶﾝﾀ「あーうまっちゃんとしたご飯久しぶりだなぁ」

なんてカンタは幸せそうに呟いた。

それを見てるユリちゃんは嬉しそうで、そういう顔を向けられているカンタが羨ましかった。

まるで、カップルみたいだ。なんて考えたくもない話だけども。

『私の家に来てくださったらいつでも作りますよ』

ｶﾝﾀ「Aが俺のお嫁さんになってくれたら幸せになれそう」

二人して笑いあってて、俺は部外者。

ハブられた気分だ。

カンタなんかユリちゃんの呼び方変わってるし…なんだよもう。やってんなあ！←

しかもお嫁さんってなんだよ。

調子乗んなよくそ(笑)

『トミーくんは美味しいですか？』

そんな考え事をしている中、ユリちゃんは不安そうに声をかけてくる。

そんな不安そうな顔も可愛くて、独り占めしたいだなんて考えてしまう。

「おー、美味いよありがとう」

俺がそう笑いかけてやると、彼女は柔らかく微笑んで、よかった、なんて言う。

その笑顔はカンタに見せたことあるのかな。

俺だけに見せた顔じゃないのかな。

"俺だけのユリちゃん"を探してしまう。

そんな癖がつきそうだった。

カンタも同じ気持ちなのか、と考えると譲れないなやっぱり、と戦う気持ちになれる。

まあ、まずユリちゃんに彼氏がいないのかどうかすら知らないのだけれど。