7話 ページ7
カンタside
・
ついに、Aがおれの目の前で倒れてしまった。
胸が苦しくてきつい。辛い。
大切な人。
ﾄﾐｰ「救急車呼べ！！キイチ！！」
トミーが多分これまでにないくらい慌ててる。
無人島で足に3センチの釘が刺さった時よりも苦しそう。
他人の慌てる姿を見てると、これで終わりなのかと思ってしまう。
まだ生きていてくれるよね？
「A……」
届かないのに、おれは目の前で倒れてしまった彼女の体を揺すって名を呼んだ。
まだ、まだ生きてるから。
遠くから聞こえてくる救急車のサイレンを聞きながら、おれは彼女の名を呼び続けた。
……
トミーside
・
救急車には同伴者は2人までしか乗れないらしく、キイチ、Pさん、まんずは車で飛ばしてきてくれるらしい。
Aに対する気持ちは全員変わらないはずなのにこんなとき先輩を優先してくれるいい奴らだ。
ごめんな。
数分で病院に着いた。
どうかまだ生きていますように。
まだ死なないよな？
だってさっきまで笑顔で……。
緊急手術を終えたようで、1番年上の俺が医者の話を聞くことになった。
別室にて、
「まだ、まだ…彼女は生きてますか？」
医者「熱中症みたいですね、まだ軽い症状で済みましたよ」
「ねっ、ちゅうしょう……？？？」
医者「そうですね、前回うちの病院に来てたのは…えっと、半年前ですね？その時は虫垂炎で2週間ほど入院されていたようです」
「ちゅう、すいえん…？？」
医者「はい、盲腸…といえば分かりますかね」
脳内の整理がつかない。
どういうこと？
「Aは死なない…ですか？」
医者「死ぬも何も軽度の熱中症ですので、明日には退院できますよ」
もしかしてだけど、
……ドッキリ？？
「はああああ……」
多分、人生で一番でかいため息。
くっそ、騙された。
医者が嘘つくわけないからな。
「すみません、あの……あの一室の中だけカメラ回しても大丈夫ですか？」
医者「？カメラ、ですか？大丈夫ですが…」
「ありがとうございます！！失礼します！」
今、俺だけがドッキリを知った状況のはず。
全員世界が終わるような顔をしていた。
だからこそ、ドッキリ内容を知ってしまった俺だからできることはAに協力してカメラを回すこと。
確か、適当に持ってきたカバンにGoPro入ってたはず。
気づかれないようにカメラを設置しよう。
※実際カメラ禁止の可能性がございます。
一切の責任を負いかねます。
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たまむ - まのんさん» ありがとうございます！そう言って頂いて嬉しいです！ (2018年9月22日 7時) (
レス) id: 2b7315e7be (このIDを非表示/違反報告)
まのん(プロフ) - たまむさん» いや待ってくださいびっくりしすぎてため息出たんですけどどうしてくれるんですか...すごい。。 (2018年8月27日 22時) (レス) id: 240d3919d8 (このIDを非表示/違反報告)
たまむ - 【たまむ風 小話でございます……】 まのんさん…明日私死ぬんですよ…フッ。私と同じ状況で草生えました。 今リハビリ中ですが…もう余命間近。 最近占ツク見てなくて…最期に…と。 見つけたのがこの作品……でしたよ。 【嘘です。小説才能ありますかね？】 (2018年8月27日 17時) (レス) id: 5beb68839f (このIDを非表示/違反報告)
あいこ(プロフ) - まのんさん» ほんとに無理しないでくださいね！書かなくてもいいんで！！ (2018年8月24日 22時) (レス) id: 56ef4dbc37 (このIDを非表示/違反報告)
まのん(プロフ) - あいこさん» わざわざありがとうございます！！！なるべく頑張ります！！！ (2018年8月24日 18時) (レス) id: 240d3919d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まのん | 作成日時：2018年8月21日 19時
