【水溜りボンド】ねーぇー！【カンタ】 (ページ1)

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1話ページ1

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『本日から水溜りボンドさんのマネージャーを務めさせていただくことになりました、AAです』

ある日の事務所。

社長が紹介してくれた新しいマネージャーさん。

前のマネージャーさんはパオチャンの専属になるらしい。

この新しい方は水溜りボンド専属らしい。

かなりな美人で、社長はデレデレだしトミーも普段よりも柔らかい笑みを浮かべていた。

そう言う俺もそこそこニヤけてるのかもしれない。

社長「まぁそういうことだから、頼むよ水溜り」

ﾄﾐｰ「ありがとうございます」

「お世話になります」

社長が出ていったミーティングルームはかなり静かに感じられた。

誰一人として声をあげようとしない。

俺も含め。

ﾄﾐｰ「…まぁ、うちの後輩紹介したいんで家来ませんか？」

『…あ、そうですね。わざわざありがとうございます。あと、タメ口でいいですよ年下なので』

「えっ、年下？」

そこに驚いてしまった。

だって、かなり大人っぽいから。

容姿も服装も髪型も、全てにおいて大人…という感じだったのに。

年下かぁ。

トミー好きそうだな。

『…ダメでしたか』

「え？！いやいやいや、大人っぽいなぁって思ってさ」

ﾄﾐｰ「ごめんな、コイツたまにボケてるから」

トミーは俺の肩を組んでAさんに話す。

もう片方の手で脇腹殴ってきてたのは秘密。

言ったらもう1回やられる。←

ﾄﾐｰ「まあ行こうか。キイチがもう着いてるはずだかんな」

「はーい」

『ありがとうございます』

なんとなく、仲良くなれそうな気がしながら、俺ら3人はキイチが待つ駐車場の方へ向かった。

－－

ｷｲﾁ「ちょっと遅いっすよ………っえ？」

車のドアを開ければキイチがいきなり不満を口にしたものの俺とトミーが挟んでいた美人を目にしてびっくりしたようだ。

頭上にハテナがたくさん浮かんでる。

『新しくマネージャーになりましたAAです。』

ｷｲﾁ「あ、はぁ…どうも」

戸惑ったような顔をしているものの満更でもないようなにやけ顔を見せるキイチはなんだか幸せそうだ。

キイチ面食いの年上好きだからなぁ。

…ん？待てよ。

年齢は聞いてなくないか？

年下っていう情報しかない。

ﾄﾐｰ「そういえばさ、何歳なの？」

「俺もそれ思ってた」

やっぱりそう思うよな。

キイチがタメなのか、それより下なのか。

『今年で24になります』

「いや同い年じゃん」

『えっ』

俺とは同い年なんだね。(遠い目)