8話(坂下さんの説明付) ページ9
坂下さんの簡単な説明します!
坂下 優
26歳。
愛が重たい。
Aのことが好き。
嫉妬深い。
でも一途で振り向かせようと必死。
___
坂下side
・
今は居酒屋。
Aさんと2人で飲みに来ている。
普段なら数杯飲んでいるのに、今日はまだ1杯も飲み干していない。
酔ってしまった方が都合がいいのに、なんて下衆な考えが浮かぶ自分が嫌いだ。
『坂下さん今日かなり飲みますね』
「ん?ああ、なんか飲みたい気分なんだ」
なんて、軽くヤケ酒に近いのだけれど。
先程会ったAさんの後輩を名乗る男が気になった。
なぜ朝、Aさんから彼の匂いがしたのか。
後輩なのに。
そして噛み付くような彼の視線。
Aさんがきっと好きなんだと思う。
ライバルだ、なんて呑気に言ってられない。
でも今近くにいる俺が1番有利なはずだった。
『嫌なことあったなら聞きますよ』
そう微笑む彼女は、自分に関していることだとは知らない。
何も知らない彼女の笑顔は無垢で可愛いものだった。
「俺の好きな人に集る虫がいてさ」
そう言い、俺は彼女を見つめた。
3秒間、目を合わせられなかった。
彼女はすぐに目を逸らす。
どう思われているのだろうか。
『坂下さん今日変ですよ』
「…は?」
つい口から漏れた間抜けな声はAさんに届いたようだ。
彼女は目線を下に向けて気まずそうに言う。
『佐藤くんについてなんですけど』
「うん、言ってみて」
大人らしく、振舞おうとするけど気がおかしくなりそうだった。
俺なにかした?という気持ちでいっぱいだ。
Aさんに近づいて欲しくなかっただけなのに。
『彼は私の大切な後輩なんです。なのに、子どもとか言わないであげてください。というか私と3個しか変わらないのに子どもとかないですよ』
「…ごめんね、Aさんのことだから…」
『坂下さんは私の先輩にあたる方です。それ以上でも以下でもないんですよ。なのに彼氏みたいな発言はちょっと私は理解できないです』
軽い説教をされた。
でもAさんだから別に嫌な気持ちには
ならなかった。
ただただ佐藤くんに腹が立った。
Aさんに悪印象を持たせるようにしたとしか感じられなかった。
これだからガキは嫌いだ。
「ごめん、気をつけるよ」
そんな俺は落ち込んだふりをして、その後も酒を飲んだ。
93人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まのん(プロフ) - 夏花さん» 本当にありがとうございます;;;;R18フラグ立てましたがよければ続きもご覧下さい!カンタくんは可愛い生物だ! (2018年5月5日 4時) (レス) id: 240d3919d8 (このIDを非表示/違反報告)
夏花(プロフ) - 2度目のコメント失礼します。ドキドキしながら見ています。かんたくんのかわいさがとてもきゅんきゅんきます!次回も楽しみにしてます!!! (2018年5月5日 0時) (レス) id: 6bd655e2cc (このIDを非表示/違反報告)
まのん(プロフ) - 夏輝@抹茶オレさん» 大人っぽい彼らを描けていたら嬉しいなと思います!自分自身見たかったので(笑)もっともっと頑張ります!応援よろしくお願いします! (2018年4月30日 19時) (レス) id: 240d3919d8 (このIDを非表示/違反報告)
夏輝@抹茶オレ(プロフ) - はじめまして、いつも更新を楽しみにしています。他の水溜りボンドの小説とは違うちょっと大人テイストの小説、初めて見たのですがすぐに引き込まれました!新鮮でいいですね(^^)これからの展開が楽しみです! (2018年4月30日 19時) (レス) id: bad733541a (このIDを非表示/違反報告)
まのん(プロフ) - 夏花さん» 本当にありとがうございます;;;;自分の力になります!!earnestは皆さんあんまり好まれないかな...とか思ってたんですけど、夏花様のような方がいて下さって本当に助かります。ありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくお願い致します! (2018年4月30日 10時) (レス) id: 240d3919d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まのん | 作成日時:2018年4月23日 15時