6話 ページ7
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11時出社。
先程まで後輩くんの家に居たなんて他の人には思わせないくらい、キッチリとスーツを決め、髪型を決めた。
でもやっぱり昨日飲みすぎたみたいで少しだけ頭が痛かった。
『おはようございます』
サカシタ「おはようAさん」
『坂下さん!おはようございます!先日はお手伝いありがとうございました』
残業した日のお礼を言えば深く頭を下げた。
あの時坂下さんがいなければ私はきっと終わっていなかったはず。
昨日の休みはなかったはずだ。
感謝してもしきれない。
サカシタ「いいよいいよ。お疲れ様!じゃあ、お礼と言ってもなんだけど…今日の夜よかったらご飯でも行かない?」
『是非是非!大丈夫ですよ!』
今日の夜は用事もないし、と承諾した。
お礼だしね。
私が承諾すれば坂下さんは嬉しそうに笑った。
その笑顔が何となく、寛太くんに似ていた。
子どものようなくしゃ、という感じの笑顔。
その笑顔は私が好きなものだった。
サカシタ「じゃあ、居酒屋にしとこうか今日は!」
『はーい!楽しみにしてますね』
そう言って私は自分のデスクまで行った。
デスクにはペットボトルのミルクティーが置かれていた。
何となく部長な気がして顔を上げれば部長が(* • ω • )bってなってた。
同じ顔で返しておいた。
さあ、今日も頑張ろー。
でも今日はただひたすらに文書を打ち続けるだけなんだよね。
早めに終わりそうな予感。
まぁ終わったら終わったで坂下さん待てばいいか。
なんて考えながら仕事に取り掛かった。
−−
『終わった〜…』
終わったのは17時。
そこそこかかったかも。
坂下さんはまだ終わっていないようで焦っていた。
焦らなくていいですよ、なんて声をかけるなり私はオフィスから出た。
コーヒーでも買っていこうと思った。
ついでに私もチョコ食べたいな、なんて思い会社の一階にあるコンビニに入った。
…ら、寛太くんがいた。
『あれ?寛太くん』
カンタ「わ、Aさん」
寛太くんはそこのコンビニの制服を着ていて、アルバイトをしているのだと分かった。
寛太くんも成長したなあ、なんて。
親でも姉でも何でもないのに年上ぶる。
『バイトしてるんだ』
カンタ「はい、Aさんは何で居るんですか?」
この上の会社が私のオフィスだよ、なんて笑いながら私は商品を選んだ。
ホワイトチョコレートとブラックコーヒーを手に取り振り返った
サカシタ「Aさん」
ら、坂下さんがいた。
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まのん(プロフ) - 夏花さん» 本当にありがとうございます;;;;R18フラグ立てましたがよければ続きもご覧下さい!カンタくんは可愛い生物だ! (2018年5月5日 4時) (レス) id: 240d3919d8 (このIDを非表示/違反報告)
夏花(プロフ) - 2度目のコメント失礼します。ドキドキしながら見ています。かんたくんのかわいさがとてもきゅんきゅんきます!次回も楽しみにしてます!!! (2018年5月5日 0時) (レス) id: 6bd655e2cc (このIDを非表示/違反報告)
まのん(プロフ) - 夏輝@抹茶オレさん» 大人っぽい彼らを描けていたら嬉しいなと思います!自分自身見たかったので(笑)もっともっと頑張ります!応援よろしくお願いします! (2018年4月30日 19時) (レス) id: 240d3919d8 (このIDを非表示/違反報告)
夏輝@抹茶オレ(プロフ) - はじめまして、いつも更新を楽しみにしています。他の水溜りボンドの小説とは違うちょっと大人テイストの小説、初めて見たのですがすぐに引き込まれました!新鮮でいいですね(^^)これからの展開が楽しみです! (2018年4月30日 19時) (レス) id: bad733541a (このIDを非表示/違反報告)
まのん(プロフ) - 夏花さん» 本当にありとがうございます;;;;自分の力になります!!earnestは皆さんあんまり好まれないかな...とか思ってたんですけど、夏花様のような方がいて下さって本当に助かります。ありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくお願い致します! (2018年4月30日 10時) (レス) id: 240d3919d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まのん | 作成日時:2018年4月23日 15時