その100 ページ10
NOside
【善逸へ】
この事を貴方に伝えるべきか、
ずっと迷っていました。
貴方に心配をかけたくなかったのです。
けれどもう、これは私の心の内だけで留めておくべきことでは無くなってしまいました。
これから書くことは全て本当の事です。
覚悟を持って読んで下さい。
獪岳が上弦の鬼の討伐に向かいました。
その日から消息を絶ったまま、１ヶ月が経ちました。
しばらくして、獪岳に家族を殺されたと、家に人が押しかけてくるようになりました。
獪岳は、鬼になってしまいました。
鬼になった獪岳は、街の人々の命を、今この時も奪い続けています。
それを知った翌日、使いを頼まれ帰ってくると、
爺様は腹を切っておりました。
爺様の、育手としての覚悟でありました。
悶え苦しむ爺様を見て、介錯をしてやりたい、楽にしてやりたいと思いました。
介錯が無ければ、直ぐに絶命することは出来ません。
それでも、爺様の首を切れませんでした。
無力な私は、ただ隣で赤子のように泣きじゃくる事しか出来ませんでした。
これまで何も言わずにごめんなさい。
せめて貴方だけは、笑っていてほしかったのです。
貴方に悲しい顔をさせたくなかったのです。
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さくら - 読ませてもらいました！とてもおもしろかったです。頑張ってください！ (2020年8月13日 15時) (
レス) id: 5a06be7f79 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 続きがとても気になります！更新楽しみにしています！ (2020年7月11日 13時) (レス) id: 36dcb4ceb6 (このIDを非表示/違反報告)
ぜんいちゅ(プロフ) - ミーさん» コメントありがとうございます！鬼化によって人間らしい感情が欠如してしまった獪岳ですが、彼には報われて欲しいです(T_T) （自分で書いといて） (2020年7月11日 10時) (レス) id: 00a91bfced (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 最終章の展開、楽しみにしています！！獪岳が鬼化した時、善逸や師匠だけではなく主人公に対しても拒絶していたので、主人公の思いは届いていなかったのか、と胸が苦しくなりました…(´；ω；｀) (2020年7月11日 9時) (レス) id: 36dcb4ceb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぜんいちゅ | 作成日時：2020年7月10日 23時
