三角形の恋模様《我妻善逸》参

その99 ページ9

善逸side




善逸「冷てぇえええええ！！！」

炭治郎「うぅっ...！」

伊之助「オヨヨヨヨヨヨヨ」




凍てつくような水の中で精神を鍛える滝行から始まったのは、岩柱･悲鳴嶼行冥さんによる柱稽古。




村田「お前ら！岩にくっつけ！あったけえぞ！」

善逸「！！！」



言われた通り、ガチガチに冷え固まった体で岩に張り付くと、太陽の光を吸収した岩はため息が出るほど温かく感じた。





善逸「岩ってこんなあったかかったんだ...！まるでAにギューッてされてるみたい...」



善逸「うをぉおおん！Aに会いたいよぉおおお！！」




悲鳴嶼さんの稽古は、単純ではあるものの根性負けしてしまいそうな内容のものばかり。



「岩を運ぶ」

ただそれだけの試練でも、実際に運ぶのは自分の体をはるかに超えた大きな岩。



運ぶどころか、ほんの少し動かすことも敵わない。


こんなの誰も出来っこな...(ry




ｽﾞｽﾞｽﾞｯ



炭治郎「動いた！」




善逸「どぇええええ嘘でしょ！？お前バケモンかよ！？」



炭治郎「大切な人やものを思い浮かべて、心を燃やすことが重要なんだ！」



伊之助「･･･天ぷら！天ぷら！猪突猛進！」



ｽﾞｽﾞｽﾞｯ




伊之助「おい！動いたぞ！」


炭治郎「凄いぞ伊之助！」




伊之助も岩動いちゃった最悪...！

あと俺だけじゃん...！






雀「チュンっ！」


善逸「ん？チュン太郎、何食わえてんだ？」


雀「チュンチュンっ！」


善逸「あ、これ手紙？誰から？」



善逸「A！！！Aからだ！！！」

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