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その104 ページ14

獪岳side



ザンッ



獪岳「....!?」



突然琵琶のような音が鳴り、次の瞬間には扉だらけの不気味な空間が目前に広がっていた。




童磨「お!新入り君かな?よろしくね!」



その場にいた鬼達の眼球には、上弦の文字が刻まれている。

なんだ?これから何が起こるんだ?



獪岳「!!!!」


刀を持った鬼...俺を鬼にした上弦がいる。



無惨「大勢人を食ったようだな」



獪岳「・・・・・!」



突如として現れた、腹をえぐられるような恐怖。

無惨が俺をじっと見据えている。




無惨「だがまだお前には、人間だった頃の余計な感情が残っている」




獪岳「.....ぐああぁああああ...!!!」




無惨は俺の眼球に指を突き刺した。


たとえ鬼であろうと、目の粘膜だけは誰しも同じように柔く脆い。



無惨「血を分けてやろう。お前には期待している」



ドクドクと血の巡る感覚がする。

全身が強ばって力がみなぎってくる。



黒死牟「怒りや憎しみが...力となる...。力を得たければ....無駄な感情は切り捨てよ...。」



そうだ、俺は俺を認めなかったアイツらが憎い。

俺から全てを奪った善逸を嬲り殺しにしてやりたい。

俺だけが特別になりたかった。




無惨「お前を上弦にしてやろう」


獪岳「・・・!!」



無惨「鬼になったばかりでまだ己を制御しきれていないようだが、私はお前を評価する。」




胸のつかえが取れたようだった。




俺の眼に上弦の文字を刻んで下さった。






この方だけは、無惨様だけは、俺を認めて下さるのだ。

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さくら - 読ませてもらいました!とてもおもしろかったです。頑張ってください! (2020年8月13日 15時) (レス) id: 5a06be7f79 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 続きがとても気になります!更新楽しみにしています! (2020年7月11日 13時) (レス) id: 36dcb4ceb6 (このIDを非表示/違反報告)
ぜんいちゅ(プロフ) - ミーさん» コメントありがとうございます!鬼化によって人間らしい感情が欠如してしまった獪岳ですが、彼には報われて欲しいです(T_T) (自分で書いといて) (2020年7月11日 10時) (レス) id: 00a91bfced (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 最終章の展開、楽しみにしています!!獪岳が鬼化した時、善逸や師匠だけではなく主人公に対しても拒絶していたので、主人公の思いは届いていなかったのか、と胸が苦しくなりました…(´;ω;`) (2020年7月11日 9時) (レス) id: 36dcb4ceb6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぜんいちゅ | 作成日時:2020年7月10日 23時

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