三角形の恋模様《我妻善逸》弐

その83 ページ37

善逸side



蝶屋敷で暮らし始めてから2日が経った。

今もAに会えない日々を送っている。





善逸「今まで毎日一緒にいたのにぃ...」


雀「チュンっ！」



善逸「なんだよチュン太郎ぉ」




ｺﾝｺﾝｯ




病室の扉を叩く音。

その扉の向こうにAがいるような気がするけど、これは多分幻聴だ。


きっと会えなさすぎて禁断症状が出始めているんだと思う。





炭治郎「はい！」



ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ




善逸「A！？！？」



A「善逸...！」






いや待てよ、これも幻覚かもしれない！







善逸「伊之助、あの子見えてる...？」



伊之助「あぁ？何言ってんだお前。見えてるに決まってんだろうが」




A「善逸、大丈夫？心配で来ちゃった」





善逸「ホ...ホントにAだぁあああああ！」



A「わっ！ちょっと！抱きつかないで！」



善逸「会いたかったよぉおおおおお」





炭治郎「善逸、すまない！」





善逸「んぇ？？」



炭治郎「彼女がいるっていうのは、本当の話だったんだな！すまなかった！」



A「あ！もしかして、貴方が炭治郎くん？」



炭治郎「え？あ、はい！竈門炭治郎です！どうして俺のことを知ってるんですか？」




A「善逸が手紙で教えてくれるから、ある程度のことは把握してるんです」




A「それで、貴方が伊之助くんよね？」




伊之助「あぁそうだ！お前、俺の子分にしてやってもいいぜ！」





善逸「ちょ、駄目！Aは俺のだから！」

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