三角形の恋模様《我妻善逸》弐

その66 ページ20

善逸side




ｽﾞｰｰｰｰｰﾝ.....。




桑島「善逸、怪我の調子はどうじゃ？」




善逸「うん....大丈夫....。それよりも心に大きな怪我を負ったよ....。」




桑島「なんじゃ朝から絶望したような顔をして」



善逸「じいちゃん...俺Aに嫌われた...」



桑島「またAを困らせよって...。一体何をしたんじゃ」



善逸「むね....。あ、いや、なんでもない...。」



善逸「とにかく俺、今回ばかりは嫌われたよ...。」



桑島「何をしたか知らんが、Aはお前をそう簡単に嫌ったりせん。大丈夫じゃ」



善逸「そうならいいんだけどさぁ....。」





──────



ｶﾞｼｬﾝ





A「はい、これ朝ご飯。自分で食べてね。じゃ。」




ううぅ...やっぱり怒ってる...。

あーんもしてくれないよなぁ...。




そりゃあすぐに手を退かさなかった俺が悪いよ！



だけど無意識とはいえ、あんな風に男の目の前で肌を露出させたり、脚を伸ばしてきたりするAは何よ！？



そういう無防備なところにも原因はあるんじゃないの！？


なんか俺だけ一方的に怒られてムシャクシャしてきた...！






雀「チュンっ！」



善逸「チュン太郎･･･俺を慰めてくれるのか･･･。俺、初めてAと喧嘩したよ･･･」



雀「チュン！(｀^´)」



善逸「いてっ！なんだよ！俺が肉体的にも精神的にも傷付いてるっていうのにさぁ！お前全然可愛くないよ！」



雀「(｀^ ´ )ﾌﾟｲｯ」

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