その45 ページ46
善逸side
9月3日。今日は俺の16歳の誕生日だ。
14歳のあの日にここへ来てから、2年が経った。
さすがのじいちゃんも、この日だけは稽古を休みにすると言ってくれた。
A「誕生日おめでとう、善逸くん」
善逸「あ、ありがとう...!」
A「善逸くんは、甘いものって好き?」
善逸「うん!好き!めちゃくちゃ好...」
『私...善逸くんが好き。』
や、やめろ!思い出すな俺!
A「善逸くん?」
善逸「なっ、なんでもないよ!」
A「美味しい餡蜜屋さんがあるんだけど...どうかな?」
善逸「行く...!」
────────
善逸「うまぁあああっ!!」
A「良かった、善逸くんはなんでも美味しそうに食べてくれるね」
A「あっ、これ」
Aちゃんは鞄から何かを取り出して俺に手渡した。
A「それね、脚絆って言ってね。足首に巻いて使う物なの。」
脚絆...羽織と同じ柄だ。
Aちゃんの手、よく見たら小さい傷がたくさんある。
Aちゃんが縫ってくれたんだ。
A「それ使うと、鬼から逃げやすくなるから!」
善逸「ちょっと待って俺逃げる前提!?」
A「??逃げないの?」
善逸「逃げます!ありがとう!」
A「どういたしまして( *´艸`)クスクス」
A「そうだ、付けてあげるよ」
そう言うとAちゃんは俺の足元に屈んで、脚絆を結んでくれた。
でもこれちょっとまずくない?絵面的に。
女の子に跪かせてさ、傍から見たら俺最低の男じゃない?
なんかすっごい周りの人に見られてる気がするよこれ!?
A「出来た!」
そんなこと気にも留めずに、しゃがんだまま上目遣いで俺を見つめるAちゃんに少し、いやだいぶ、グッと来てしまった。
善逸「あ、ありがとう...!///」
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ぜんいちゅ(プロフ) - かぐやさん» わわわわ、私の血を分けます! (2020年6月17日 17時) (レス) id: 00a91bfced (このIDを非表示/違反報告)
かぐや - あ。鼻血ブッシャーー!です (2020年6月17日 6時) (レス) id: 20ac6cb932 (このIDを非表示/違反報告)
ぜんいちゅ(プロフ) - からあげさん» 鼻血拭いてください(;°□° )ありがとうございます、今後もよろしくお願いします! (2020年5月17日 22時) (レス) id: 00a91bfced (このIDを非表示/違反報告)
からあげ - ブシャーーーー(鼻血)不意打ちは卑怯ですはい 更新頑張ってください! (2020年5月17日 21時) (レス) id: 7170e0490e (このIDを非表示/違反報告)
ぜんいちゅ(プロフ) - カルナさん» 応援ありがとうございます( ; _ ; ) (2020年5月13日 17時) (レス) id: 00a91bfced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぜんいちゅ | 作成日時:2020年4月30日 21時