三角形の恋模様《我妻善逸》

その40 ページ41

Aside




桑島「それじゃあ、行ってくるでのぉ。」


A「はい、お気をつけて」




夕食後の桃を食べ終えると、2人は日輪刀と呼ばれる刀を受け取りに家を出た。



A「よし、片付けよ」



再び居間に戻ると、善逸くんが赤い顔をして倒れていた。




A「善逸くん！？」


A「どうしたの！？ねぇ！！」



横たわる善逸くんに駆け寄って肩を揺すっても返事がない。


医者を呼ばなきゃ...！




ﾄﾞﾝｯ



A「へっ...！？」




眠っていたはずの善逸くんに、突然床に押し倒された。


ゆっくりと目を開けてジリジリと近寄ってくる善逸くんの手は、前より大きくて強くて振りほどけない。





A「な、何して...」



善逸「おれはぁ〜、Aちゃんがぁ〜、大好きなんらよぉ〜」




善逸くん、もしかして...酒蒸しの食べすぎで酔っ払った...！？



で、でもお酒は少ししか入れてないし、まさかこんなにお酒に弱いと思わないじゃない...！





善逸「Aちゃん、大好きだよぉ」




A「なっ、何言って...」





騙されちゃ駄目よ、この人は女の子なら皆好きなんだから！惑わされちゃ、駄目...！

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