三角形の恋模様《我妻善逸》

その30 ページ31

獪岳side




善逸「雷の呼吸、肆ノ型────」


善逸「えんらっ...」




善逸「うわぁああん、やっぱり出来ないよ！どれだけ練習しても壱ノ型しか出来ない！どうしてだよぉおおお」






俺は全部で陸ある型の中で、唯一壱ノ型だけが出来ない。


俺とこいつは、本当に正反対の人間なのだ。





桑島「いいんだ善逸。お前は1つ出来れば万々歳だ。」



善逸「ふぇ･･･？」



桑島「一つのことしか出来ないならそれを極め抜け。極限の極限まで磨け。」



善逸「極限の、極限まで･･･？」




桑島「大丈夫だ。儂はお前を信じとる。」





先生は、あいつを信じると言った。



...俺のことは、信じてくれているのだろうか。




壱ノ型だけ出来ない俺を─────。

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