ヌナ以外は人間だよ。2 【TH】 (ページ38)

今日:35 hit、昨日:0 hit、合計:112,349 hit

88 ページ38

まだ、眠そうな顔をしながら起きてくるテヒョン

『おはよう、テヒョン。』

そう告げると、ボーッとした顔をしながら、ニッと笑顔になって、おはよーと告げ、顔を洗いに行く

いつもの事。いつもの朝。

違うのは、この挨拶が、最後だって事だけ。

テヒョンと朝ごはんを食べる。

朝は比較的ゆっくりと、何も話さず食べる事が多い。

今日も同じように、美味しっ、とたまに言いながら食べ、ココアをフーフーしながら飲む。

食べ終わり、ホテルのふかふかなソファーへ2人で座る。

TH『……ねぇ、A、』

『テヒョン、話があるの。』

テヒョンの話しを遮り、言いたい事だけ、伝える。

『あのね、私、日本に転勤になったの。』

TH『はっ！？日本！？え、何で？』

『日本に興味もあって、私の仕事が出来るって思ってくれたからじゃないかな？』

つとめて、明るく……明るく……

明るく振る舞わなければ、涙が出そうだから

TH『何で、そんな…』

『それでね、明日には日本に経つの、だから……テヒョンに会えるのは、今日で最後。かな。』

TH『ちょっと、俺だって怒るよ。ねぇ、』

肩をグイッとつかまれて、向かい合う私達

『もう、決めた事、だから。ごめんね、テヒョン。遠距離なんて、無理だもんね。』

TH『ちょっと、ほんとに怒るよ、何で相談してくれないの！？』