懐かしい : you ページ1
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久しぶりの休み。
それも韓国での休み。
特にこれといって約束もなかったから、ダラダラとソファーで寝転んでいると
テーブルの上の携帯が鳴る。
「はい？」
ジヨン「あ、俺だけど。今なにしてんの？」
「うーん。別に何もしてないよ〜」
ジヨン「だと思った。出てきてよ。」
それだけ言うとプツリと切れた電話。
出てきてって
外に？
ベランダに出て下を見ると、見慣れた高級車が停まってた。
うそ？まじで？
慌てて着替えて適当に化粧を済ませ、エントランスを出ると
窓を開けてニコニコと手を振る男。
「どうしているの？」
ジヨン「暇してるかなーって思って来た。」
「暇はしてたけど、、」
ジヨン「乗って乗って！」
言われた通り助手席に乗ると、はい、とコーヒーを渡してくれた。
「どこ行くの？」
ジヨン「内緒。笑」
そう言って車を走らせるジヨンの横顔を見ながら
昔の記憶が少し蘇った。
確か、付き合い始めの頃もこんなことあったなぁって。
ジヨンが急に来て、乗ってって言って車に乗って。
どこ行くの？って聞いたら内緒って言って笑って。
懐かしい。
あの時はジヨンの強引な自由さに惹かれてた。
今は、そういう関係ではないけど
ジヨンはやっぱりジヨンだった。
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続く
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作者名：Nozomi | 作成日時：2017年3月18日 1時
