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「は？体育祭の委員会？」
「うん。クラスの人にね、誘われてね」
紫躍の部屋で報告をすると紫躍が明らかに不機嫌になった。
「クラスの人って誰？」
「……廉くん」
「はぁ？ダメだから。ダメだろ。まだ決まってないんだろ、明日永瀬には断ればいいな」
言わなきゃよかったと思った。紫躍がすごく怒ってる。怒っているけど声は優しい。
それが余計に何だか怖い。
「でも、せっかく誘ってくれたし、私も委員会入りたいな。クラスにもっと馴染めるかもしれないし」
「ダメだよ。Aは俺の言うこと聞けなくなったの？」
「いつも聞いてるよ。でも今回は私の意志だから。ね、」
「ね。じゃないよ。委員会で帰り遅くなったりしたら危ないだろ？な、明日断ろう」
「う…ん」
紫躍の言うことには結局反論できない。紫躍はそれ以上そのことについては触れなかった。それが余計にプレッシャーだった。
せっかく誘ってくれたのに。もっと廉くんと仲良くなれるチャンスだったのに。
あ、私は廉くんと仲良くなりたいんだ。
そうだ、仲良くなりたい。
次の日、永瀬くんに断らなきゃとずっとチャンスをうかがっていたらあっという間にもう終礼の時間になった。
「体育祭の委員メンバーなんだけど、事前に永瀬と浅田が立候補してきたんだが…ほかにやりたい人いるか？」
担任の先生の言葉に耳を疑った。
え？と廉くんを見ると後ろを振り向いて私にピースしていた。
他に委員になりたい人はいなくて、結局私と廉くんに決まった。
終礼が終わってぼーっとしてると
「Aが心変わりせんように、今朝先生に言っといた。正解やったな」
廉くんがそう言って笑ってきた。
嬉しい反面…紫躍になんて言おう。
「A、いややった？」
「全然嫌じゃない！！でも…」
「でも？」
「…」
「彼氏に怒られる？」
廉くんの言葉に小さくうなずいた。
「怒られたりはしないけど、紫躍をがっかりさせるかも」
私の言葉に廉くんは小さくため息をついた
「Aがやりたいんやろ？なら、そんなん彼氏になんやかんや言われても、ちゃんと自分の気持ち言わな」
「うん…分かってるんだけど…でも…」
「やりたくないん？？」
「やりたい！もっとクラスのみんなと仲良くなりたい。廉くんとも仲良くなりたい」
なら、もっと自分のことは自分で決めや」
「うん…」
「おっと、お迎え来たで。」
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ゆっぴー - 廉くん頑張れ。 (2021年11月21日 13時) (
レス) @page42 id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴー - 廉くんと主人公がハッピーエンドになる事を願います｡紫耀は主人公が自分から離れるのが怖いだけでしょ。 (2021年11月21日 13時) (レス) @page42 id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼子 | 作成日時：2020年4月24日 21時
