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「結局、Aは平野と付き合ったのね」
昼休みに教室で倉持さんと結城さんとお弁当を食べている時にその話になる。
「え、なんで知ってるの?」
「もう、今朝から学校中がその話題よ。平野の取り巻きもAなら仕方ないって空気になってるって」
「そうなの?」
「Aはてっきり永瀬のことが好きなんだと思ってた」
結城さんの言葉にとドキッとした。
「え、なんで廉くん?」
「そんなの、見てれば分かるよ」
思わず廉くんの方を見た。おいしそうに弁当を頬張る廉くんが私に気が付いて手を振ってきた
「永瀬もさー。絶対にA狙いなのわかりやすいよねー平野のもんだって知ってもあんな笑顔を振りまくなんて、なんて健気」
2人の会話についていけていない自分。
私、廉くんが好きなの?
そんなの今まで思ったこともなかった。
好きって…なんだろう。
そう思いながらパックのコーヒー牛乳のストローを吸った。
そのまま廉くんを見ていると同じクラスの可愛い三田さんが廉にじゃれあう姿が目に映った。
ズキ
この前もこの感じあった。最近廉くんは三田さんと仲がいい。一緒に帰る姿を見てズキってした。
好き?
好きって…
好きってなにかな。
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ゆっぴー - 廉くん頑張れ。 (2021年11月21日 13時) (レス) @page42 id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴー - 廉くんと主人公がハッピーエンドになる事を願います。紫耀は主人公が自分から離れるのが怖いだけでしょ。 (2021年11月21日 13時) (レス) @page42 id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼子 | 作成日時:2020年4月24日 21時