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紫躍side
高校になって初めて別々のクラスになった。
隣のクラスだったけど、毎日不安で仕方なかった。
Aに付き合おうと言えばきっとAは俺に従うだろう…
でも、でも、それだけはダメだ。Aには俺だけだってもっと思わせないと。
Aから俺のことを求めるくらいにないと
でも、こんなことになるんだったら…もっと早めに…
俺にはわかる。
朝、学校の廊下を俺よりも歩幅を大きくして先へ行くA
眩しそうに見つめるAの目線の先には
あいつがいた。
Aに気が付くとそいつは満面の笑みで手を挙げる。
Aは恥ずかしそうに、それには見せたこともない顔で小さく手を振った。
もはや、Aを抱くことなんて何にも意味がないんじゃないだろうかと思えてきた。
俺にはわかる。
俺に抱かれながらあいつのこと考えていることが。
Aは気が付いていない。自分の気持ちに
気が付かせてはいけない。
Aは俺だけを見ていればいい。
もう、悠長にAが俺を求めるのを持っている時間はない
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ゆっぴー - 廉くん頑張れ。 (2021年11月21日 13時) (レス) @page42 id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴー - 廉くんと主人公がハッピーエンドになる事を願います。紫耀は主人公が自分から離れるのが怖いだけでしょ。 (2021年11月21日 13時) (レス) @page42 id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼子 | 作成日時:2020年4月24日 21時